【ベラトール】元UFC“五輪銀レスラー”ロメロが電撃契約、UFCがコロナ苦境でリストラ
今月リリースされたUFC人気ファイターのヨエル・ロメロ(43=キューバ)が、北米メジャーMMA団体『Bellator』(以下、ベラトール)との複数試合契約に合意した事が分かった。米メディア『ESPN』が、アリエル・エルワニ記者による関係筋情報として報じた。
ロメロが12月初頭、UFCが新型コロナによる経済不況により、リリース報道があったされた直後、獲得に唯一手を挙げたのは素手ボクシング団体の『Bare Knuckle Fighting Championship』(ベア・ナックル・ファイティング・チャンピオンシップ)だけでMMA第2勢力のベラトールやPFLは契約を考えていないと報じられていたことから、まさに急転直下の話だ。
ベラトールはAJマッキーやイリマレイ・マクファーレンなど”生え抜き”の選手の活躍が目覚ましく、そこに注力していく一方で、ここ数日間で、元UFCライトヘビー級の強豪アンソニー・ジョンソン(米国)やRIZINで活躍する渡辺華奈を獲得するなど、2021年の契約選手ロースターにおいて、コロナ禍にも関わらず、幅広い積極的な戦略を進めている。
キューバ出身のロメロは、2000年シドニー五輪レスリング・フリースタイル85kgの銀メダリスト。世界選手権でも1個の金を含む5個のメダルを獲得したレスリングエリートで、07年にドイツに亡命。09年からMMAを始め、13年にUFCデビューし8連勝を飾るなど、UFCのミドル級戦線を大いに盛り上げた。
MMA戦績は13勝5敗で、全試合のKO率は61%、勝利試合でのKO%は84%と高いKO率を誇る。今年3月に王者イズラエル・アデサニヤ(30=ナイジェリア)とのタイトルマッチで判定負け。復帰戦が期待されていたが、今月に突然の“リストラ”にあっていた。
ロメロはUFCではミドル級で戦っていたが、過去ライトヘビーでも戦った経験があり、ベラトールでは階級を上げる事が噂されている。もしロメロがサイズアップすれば、ベラトールのライトヘビー戦線が、世界最高峰のUFCと肩を並べるのではないかと期待されている。
現在、ベラトールのライトヘビーには、“RIZIN三銃士”として活躍した現王者のワジム・ネムコフ(ロシア)を筆頭に、現在ヘビー級の王座を持つ2階級制覇王者のライアン・ベイダー(米国)、元王者のフィル・デイビス(米国)、元UFC世界ライトヘビー級王者のリョート・マチダ(ブラジル)、そしてジョンソンと、UFCのライトヘビーで活躍した元王者やトップランカーが勢揃いする。
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