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【ボクシング】ゴロフキンが計量パス「ボクシング界にとっても重要な試合になる」

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2020/12/18(金)UP

計量をパスしたゴロフキン(右)とシェルメタ(C)DAZN

 2020年12月19日(土・日本時間)に米フロリダ州のセミノールハードロックホテル&カジノにて開催される『IBF世界ミドル級タイトルマッチ』の前日計量が行われ、ミドル級リミットの72.57kgに対し、王者ゲンナジー・ゴロフキン(38=カザフスタン)は159.2ポンド(72.21kg)、対するIBF3位のカミル・シェルメタ(31=ポーランド)は159ポンド(72.12kg)で一発でパスした。

 互いに向き合い、約15秒のフェイスオフの後、笑顔でファイティングポーズを取るゴロフキンには余裕が感じられる。一方、シェルメタは気合の入った表情でガッツポーズを取った。

19年6月に4R KO勝ちしたゴロフキン(右)(c)DAZN

 ゴロフキンは元3団体ミドル級王者。18年5月にはKO勝利でミドル級20連続防衛を達成したが、同年9月、前年に引き分けていたサウル”カネロ”アルバレスとの再戦で判定負けし王座を失った。しかし、19年10月5日にセルゲイ・デレビヤンチェンコとの王座決定戦にダウンを奪う判定勝利で再びIBF同級王者に。試合はそれ以来1年2ヶ月ぶりとなる。

 ゴロフキンが勝てば、ミドル級で通算の防衛21回となり、バーナード・ホプキンスの最多ミドル級タイトルの記録を破ることになる。ゴロフキンは計量後、今回の初防衛戦に「私にとってもボクシング界にとっても非常に重要な試合だ」と語った。

マッスルポーズでさらにムキムキ筋肉をアピールするゴロフキン(c)DAZN

 この偉業がかかる試合だが、ファンは世界4階級制覇王者の”カネロ”アルバレスとの再戦を望んでいた。ゴロフキンの言う、”非常に重要な試合”とは今回連続防衛を記録し、次にはアルバレスとの統一戦を意識してのことだろう。無名のシェルメタと戦うことに一部、批判的な声もあったが、IBFでは王者がゴロフキン、1位と2位は空位で3位にシェルメタが来るだけに防衛戦としては当然の相手である。

 ゴロフキンはその声を意識してか「彼はアマチュア時代に良いキャリアを持っていた。(プロでは)今のところ彼は無敗だし、彼はNo.1であり、僕の公式挑戦者だ。彼は最高の記録を持っている。ボクシングだ。プロの戦いだ。誰にでもチャンスはある」とシェルメタを手強い挑戦者でプロの戦いである以上、試合はどう転ぶか分からないとコメント。

 シェルメタの戦績は21勝(5KO)無敗。KO率は高くは無いが、堅実なボクシングでほぼ毎試合ダウンを奪っている恐ろしいボクサーである。プロでダウンを奪われたことはない。アマチュア戦績も190戦168勝22敗と豊富で、ポーランド国内大会で5年連続メダルを獲得している。
一方、KO率は83%と高いゴロフキン、果たして明日、ゴロフキンが言う”プロの戦い”でKO勝利を見せ、アルバレス戦に繋ぐことができるか。

【選手データ】

ゲンナジー・ゴロフキン(38=カザフスタン)身長:179cm、リーチ178cm/構え:右/戦績40戦(35KO)1敗/KO率83.3%/タイトル:IBF世界ミドル級王者,元WBA,元WBC同級王者

カミル・シェルメタ(31=ポーランド)身長:176cm/構え:右/戦績21戦(5KO)無敗/KO率23.8%/世界ランク:IBF3位,WBC4位,WBO8位

2020年12月19日(土・日本時間)
配信開始7:00(DAZN)

▶︎次のページは(動画)19年6月にゴロフキンが圧巻のKO勝ちする動画

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