2020/12/21（月）UP
（最終更新：2020/12/22 01:14）

囲み取材に応じた榊原代表

　12月31日（木）さいたまスーパーアリーナにて開催される『Yogibo presents RIZIN.26』の対戦カード発表記者会見が12月21日（月）都内にて行われた。

　会見終了後にRIZIN CEOの榊原信行氏が、囲み取材に応じて［RIZINスタンディングバウト特別ルール3分3R］で対戦する五味隆典（42＝イーストリンカンラスカルジム）vs皇治（31＝TEAM ONE）について語った。

　この試合は、蹴り技禁止のパンチのみ（バックハンドブローはあり）の攻撃が許された、3分3R判定なしの“エキシビションマッチ”だ。両者とも、シューズは履かずに、リングに素足で上がる。五味が皇治と10kg以上の体重差があるため、体重差に応じてのグローブハンデなどの最終調整は行うとしている。

対戦する皇治（左）と五味（右）

　五味にオファーを出したのは、なんと本日の会見の10日前だった。「皇治の勝負論のあるキックボクシングの試合は、来年にしっかりするとして、とにかく大晦日らしいカードを組んだ。今のラインナップでも、十分勝負論のある試合がてんこ盛りなので、多分これを17試合それを見たらくたびれちゃうと思う」と、大晦日を盛り上げるお祭なマッチメイクだと説明した。

　皇治は、11月のRIZIN大阪のリング上では、無差別級のチェ・ホンマンと、ボブ・サップへの挑戦を表明していた。そのカードは実現しなかったが「（他のカードと）同じテイストじゃないカードに皇治のカードを組むのが、当初からの（皇治）本人と僕らの目的だった。チェ・ホンマンと、ボブ・サップへの挑戦も、本気であたりましたし、その後はボクシング系の選手たちも（考えた）」と様々な可能性を求め続けた結果、五味との対戦が決まったと話す。

2018年7月にRIZINで、元UFCメルビン・ギラードに強烈な左右フック連打を浴びせ1R KO勝利した五味（左）

　今回の試合ルールについては、ボクシングルールに近い形となったが「当然JBC（日本ボクシングコミッション）のライセンスがあるわけで、純粋なボクシングルールでは組めない。でも、素足の2人ともなって、バックブローありという中でのスタンディングバウトの異種格闘技戦であれば組める」と、今回の試合形式が決まった経緯についても明かした。

　五味の今回のルールに適応度合いについては「（五味は）前から『パッキャオ、メイウェザーとやるなら俺』と話していた。25年くらいボクシングやっているので、ボクシングには自信を持っている」と全く問題ないようだ。

　本日の会見では「ヘッドギアをしてワンサイズ違うグローブでもいい」と皇治に向かって話していた五味は、「本気で自分が10kg近く重たいので、皇治を殴ったら皇治が吹っ飛ぶ」との発言していたことを、榊原代表は明らかにし、皇治の身を案じた。

皇治（右）は那須川に敗戦を喫して以来の試合となる

「実際、（五味は）同じ皇治選手クラスの選手とはスパーリングをやっている。自分のパンチの破壊力、衝撃力はハンパないので『本当に皇治選手は大丈夫ですか』と、真剣に言ってました」と、五味からも皇治を心配する声も聞いたという。

　ただ、皇治にもプライドはある。「皇治は、ぶっ飛ばされようとぶっ飛ばしたい、ど付き合いがしたい。五味は今日の会見では冷静でしたが、多分当日は凄い試合になるという気はしています。メイウェザー戦の時に僕は言いましたけど、公式な記録にならないだけで、3分3Rは全力で倒しに行きます。そこには、（両者の）当然意地もあるし、五味だって大晦日に出てきて、KOされたくない。かといって、皇治は食ってやろうと思っているし、ほっといてもフルスロットルの意外に面白い、迫力のある試合を期待して欲しいですね」と期待を寄せた。

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