【RIZIN】朝倉未来と戦う弥益ドミネーター、朝倉の「集客出来るやつが一番偉い」に対し反論
12月31日(木)にさいたまスーパーアリーナにて開催される『RIZIN.26』の[RIZIN MMAルール(68.0kg):5分3R ※肘あり]で朝倉未来(28=トライフォース赤坂)と対戦する弥益ドミネーター聡志(30=team SOS)が29日、試合前インタビューに答えた。
弥益は会社員との二足のわらじを履きながらプロMMAに参戦。極めの強さを武器とし、18年6月には芦田崇宏をアームロックで撃破。再戦となる同年10月にはフルマークの判定勝利を収め、第9代DEEPフェザー級王座を戴冠した。その芦田戦2試合を含め7連勝と絶好調だったが、今年9月に牛久絢太郎との接戦を落とし王座陥落。今回の大舞台で再起をかける。
対する朝倉はTHE OUTSIDER二階級制覇王者の看板を引っさげプロ転向。18年8月にRIZIN初参戦。以来7連勝負け無しの快進撃も先月11月の『RIZIN.25』では、初代RIZINフェザー級王座決定戦で、修斗フェザー級王者・斎藤裕のアグレッシブさに押されRIZIN初黒星を喫し王座を逃した。今回は再起戦であると同時にフェザー級王座奪取への第一歩となる。
弥益は減量の経過について「いつもより契約体重が重いので、すごく楽をさせていただいていますね」と、DEEPフェザー級(65.8kg)よりも楽だと笑う。
RIZIN公式が昨日28日に配信した見どころ『RIZIN.26 アオらナイト』では、榊原代表が「ドミネーターは、(朝倉)未来が指名した」と、RIZINが提示した相手の中から朝倉が選んだ相手であったとコメント。
弥益は「最初から(朝倉が)『弥益ならいける』と、そういう認識で試合に臨んでいるので、今更だなと」と、想定内だと語る。
朝倉が指名した理由としては「過去に一緒に行った練習の記憶などから『いける』と判断したと思っています。しかし、試合の時の自分(の強さ)というのは、試合をしないとわからない。映像を見ても、良い所は絶対にわからないと思っているので、逆にチャンスだなと思いますね」とリングでの対峙が楽しみだという。
発表記者会見や公開練習で、皮肉のきいたコメントがファンに好評だった弥益。「皆さんに『朝倉未来の対戦相手』から、弥益個人に目を向けさせる過程が出来たと思っています。番狂わせの空気も醸成出来たと思っています」と着々と朝倉撃破の条件が揃ってきたとのこと。
18年のDEEP王座挑戦時には、王者・芦田崇宏に「あしだー、サッカーしようぜ! お前ボールな!!」と過激に煽った弥益。今回もサッカーボールキックは許されているが「今回は出来るんですかね。ただ、相手の頭が地面に近づいたら、蹴るようにインプットされていますので。蹴るようにしています」と、然るべき時が来れば自然に蹴るらしい。
■朝倉未来「集客出来るやつが一番偉い」に対する弥益の思い
格闘家人生の中での大一番を迎えるが「個人的には『自分は何も背負っていない』と思っています。誰かのために戦うとか、全国の会社員を勇気づけるとかではなく、自分が勝ちたいから、勝ったら楽しいから」と、あくまで自分のために戦う。
背負うものは無くても、得られるものや失うものはあるではとの問いに「普通の自分と格闘技をやっている自分が、二人いるようなイメージなんですね。片方の自分が勝っても負けても、もう片方の自分には何の影響もない。何も失わないし、何も得るものはない」と、格闘家ではない人間・弥益聡志と勝敗は関係ないとする。
しかし「今回については、RIZINは一般の方にも届くイベント。普段の自分の格闘技の結果の影響が及ぼすようなステージになってきてるなと感じます。もちろん、試合で負けたら会社の仕事に影響が出るなどとは、口が裂けても言えませんけれど」と、大晦日のRIZINは自分の人生にも影響が出るかもしれないとも語る。
朝倉はRIZINのユーチューブ番組『RIZIN CONFESSIONS#61』で「集客出来る奴が一番偉い」と語っていたが、弥益は「そういう格闘技もあるんじゃないか。彼の格闘技はそういうものじゃないか」と人それぞれだとコメント。
「でも」と続けて「結局リングで勝ったやつが偉いんですよ。それが普遍で絶対のこと。それを放棄してしまうと、このスポーツは絶対に崩れてしまう。それに、人として男として、喧嘩に負けたくないじゃないですか。そういう所に訴えていくの、この競技の魅力だと思っているので、自分はそこを強く押したいですね」と、あくまで根底にあるのは強さであると熱く語った。
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