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【年間最短KO】ボクシングA級でジロリアン陸の39秒、B、C級では更に最短記録も(動画あり)=2020

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2021/01/03(日)UP

ジロリアンがこの左フックで39秒KO勝利した=20年12月(Naoki Fukuda)

 2020年のプロボクシング国内の最短KOタイムを調べてみた。JBC(日本ボクシングコミッション)の年間公式記録をもとに調べてみるとA級(8回戦以上)では12月9日の後楽園ホール60kg契約8回戦で日本ライト級18位ジロリアン陸(32=フラッシュ赤羽)の39秒KO勝利が最速だった。

 試合は圧力をかける太田卓矢(とよはし)に対し下がりながらも左ジャブを打つジロリアンだが、次に踏み込むと、再び左ジャブかと思いきや左フックを打ち見事クリーンヒット! 相手が仰向けにダウン、KO勝ちとなった。ジロリアンは3ヶ月前の9月にも1R2分34秒でTKO勝ちしており、これで12勝(11KO)3敗とした。

KO勝利したジロリアン(Naoki Fukuda)

 ジロリアンは年間360杯以上も食べる程のラーメン好きで、名前も大好きなラーメン二郎からつけた。会場にはラーメン二郎の創業者の山田拓美さんも観戦に訪れている。
 勝利したジロリアンは「1ラウンドで勝った!!!こんな幸せなことはない ボクシングやってよかった 死ぬほどラーメン食べるぞ〜」と自身のツイッターで綴っている。

 また、6回戦のB級では9月3日 後楽園ホールで63.0 Kg契約6回戦で中日本&西日本新人王の藤田裕崇(25=三迫)が 1R 19秒で勝利。大学からボクシングをはじめ、大手企業で働きながらボクシングを続ける。6勝(6KO1敗)と勝ち星の全てがKO勝利だ。

B級では藤田裕崇が19秒で勝利(Naoki Fukuda)

 4回戦のC級ではデビュー間もない選手が多いため、選手によって実力差が開いていることもあり、新人戦などで1分以内の秒殺KO勝利が13試合もあり、その中で最速だったのは今年8月9日にアリーナ立川立飛のフライ級4回戦で山内寛太 (21=DANGAN AOKI) が記録した15秒TKO勝利だった。
 今年の日本プロボクシングでは山内が最速ということになる。次いで9月6日の東日本新人王戦 スーパー・フライ級4回戦では阿部 愛斗 (石神井スポーツ) が17秒KO勝利を収めている。

 女子では12月4日、ミニマム級4回戦で“闘う管理栄養士”岸百合恵(33=竹原慎二&畑山隆則)が1R54秒でTKO勝利している。

 ちなみに日本最短KOタイムは05年のスーパーウエルター級4回戦で斉藤大喜の8秒。女子では12年7月のミニマム級4回戦で西村 聡美(折尾S)23秒の記録が残る。いずれも4回戦だが、果たして、今年はこの記録を超える選手は出てくるのか。

▶︎次ページは(動画)39秒のジロリアンと今年最短KOの山内寛太の動画

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