【RISE】女王・寺山と対戦する驚異の空手女子・田渕涼香、一撃の突き炸裂か「空手で戦う」
2月28日(日)神奈川・横浜アリーナで開催される『RISE ELDORADO 2021』の[SuperFight! ミニフライ級(-49kg) 3分3R延長1R]で寺山日葵(TEAM TEPPEN)と対戦する田渕涼香(拳聖塾)が、13日に所属ジムにて公開練習を行い、オンライン取材に応じた。
田渕はこの日シャドーとミット打ちを披露。空手特有の前後左右のステップワーク、スイッチを繰り返しながら、キレのある動きを見せた。中でも、右のストレートはKO率の高さを納得させるような俊敏さと力強さを兼ね揃えているのが、印象的だった。
この日もそうだが、過去の試合の入場、この試合が決まった会見でも空手着姿で登場した田渕。空手に対するこだわりを尋ねると「いつも道場では空手着をきて練習しているので、空手着を着ると身が引き締まり、気合が入る」とし、試合においても「私は子供の頃から空手をやっているので、キックボクシングを専門でやっている相手に空手家がキックボクサーとして戦うのは違う。空手の技をしっかりと見せ、空手のスタイルで戦っていこうと思う」と、空手家の代表としてリングに上がる構えだ。
田渕は3歳からフルコンタクト空手を始め、世界総極真や全日本極真連合会など全国レベルのジュニア大会で優勝を重ねてきた空手家。キックボクシングは空手と並行して18年からプロの舞台に上がり、3勝3KO無敗、全て右ストレートで仕留めている。昨年12月にはRISE初参戦ながら、フライ級暫定王者・小林愛三の相手に抜擢。得意の右ストレートでダウンを奪っての大金星を挙げた。
田渕は4日のカード発表会見で、自身のダウンやKOを量産する秘訣を「空手の動きを使って試合をしたら、たまたまパンチが当たって(倒した)という感じ」と答えていたが、その事を少し掘り下げて尋ねると「キックボクシングは基本ステップというのは、前後の動きが多い。しかし、空手は前後もそうだが、左右の動きを多く使う」と、その多彩なステップワークでKOを導き出していることを仄かした。
実際、空手の無差別級でも戦う田渕は、体格差のある大きな相手と拳を合わせることは良くあり、大柄な相手と対峙する際、真っ向からぶつかり合わず、左右前後のステップを多用し回り込みながら戦ってきた。これをキックに応用し、相手の死角に入った瞬間、一撃の“突き”を顔面に叩き込むことができれば、それがダウン、KOにつながる。
また、所属する道場では、2冊の分厚い少年漫画雑誌をテープで巻いて“巻藁”(まきわら)の様にし、それを叩く練習を子供の頃からやり続けてきたという。
田渕は対戦相手の寺山について「寺山選手は私より身長が高く手足が長い。その分のアドバンテージがある」と警戒しつつも「飛び込んで戦う」と臆してはない。さらに、寺山の武器である顔面前蹴りも、空手では良くある技とし対策は立てていると、大きな自信を見せた。
RISEの伊藤隆代表も“田渕選手はRISE女子の台風の目になる存在”と、その実力に太鼓判を押しており、田渕vs寺山戦は、今年のRISE女子の動向を占う上でも大きな一戦になるだろう。
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