【ボクシング】問題児ブローナーが2年ぶり復帰戦、逮捕重ね改心「もう一度王者に」=2.20米
2月20日(土・現地時間)にアメリカ・コネチカット州のモヒガン・サン・カジノで元世界4階級制覇王者のエイドリアン・ブローナー(31=米国)が2年ぶりに復帰のリングに立つ。スーパーライト級(63.5kg)12回戦で、対戦相手はWBA同級15位のジョバニー・サンチャゴ(31=プエルトリコ)だ。
19年1月にマニー・パッキャオ(フィリピン)のWBAウェルター級 初防衛戦に敗れ、同年8月にはSNSで引退宣言していたが、昨年5月より再び復帰に意欲。アメリカのテレビ局ショータイムスポーツのスティーブン・エスピノザCEOなどに、カムバックには1000万ドル(約10億円)が必要と、一方的にSNSで要求していた。
この金額が支払われるのか分からないが、この一戦はショータイムで放送される。
ブローナーは初の世界王座を22歳で獲得し無敗のまま3階級制するなどでメイウェザーの再来とまで言われた。しかし、これまで男女問わず暴行や傷害など数々の犯罪行為や奇行、過激な発言でリング内外で問題を起こしているボクシング界の問題児でもある。
昨年だけでも、2月にはこれまでの問題で出入禁止になっているMGMグランドガーデンにてボクシングを観戦、退出に従わないとして逮捕、3月には飲酒運転で逮捕、5月には復帰の意欲を見せていたが、11月には18年にナイトクラブで無理やり女性にキスをして性的暴行罪に問われている事件で証拠未提出や法廷に遅刻するなどで法廷侮辱罪で収監を命じられている。
しかし最近では海外メディアで報じられるところでは過去から学び、ボクシングを通じて人生を向上させることに注力していると語っている。
そして「神は私に祝福を与え、素晴らしい才能を授けてくれたのだから、それを無駄にするつもりはない。復帰の動機は、やはりこのスポーツが好きでやりたい気持ちが強かったということ。トップに立ちたい、もう一度チャンピオンになりたいと思っている」と語った。引退宣言後、「ラッパーになる」などと言ってきたが、ボクシングに集中する気持ちになったようだ。これに勝ち、ランキング入りし再びタイトルマッチ戦線を狙う。
対戦相手のサンチャゴは14勝(10KO)1分、無敗で19年11月にWBAフェデラテン(中南米)スーパーライト級王座をKOで獲得し昨年20年12月にもKOで初防衛し、現在2連続KOと波に乗る。それでもブローナーは、この試合に自信を持つ。
「彼は素晴らしいファイターで素晴らしいスキルを持っている。しかし僕とはレベルが違うと思っている。2月20日の試合では、エイドリアン・ブローナーが健在であることが分かるだろう」と語っている。
イギリスの大手ブックメーカー「ウイリアムヒル」では1.11対6とブローナーの勝利予想が圧倒的となっている。
♢選手データ
・エイドリアン・ブローナー(31=米国)身長168cm/リーチ175cm/右ボクサー/33勝(24KO)4敗1分/元世界4階級制覇王者
・ジョバニー・サンチャゴ(31=プエルトリコ)14勝(10KO)1分/身長170cm/リーチ178cm/右ボクサー/WBAフェデラテン(中南米)スーパーライト級王者
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