【レベルス】現役引退のUMA、続けてきた理由や今後の進路を語る=2.28引退セレモニー
2月28日(日)東京・後楽園ホールで開催される『REBELS ~The FINAL~』では、REBELS65kg・67kg二階級制覇のUMA(30=クロスポイント吉祥寺)の引退セレモニーが行われる。主催者を通じてUMAのインタビューが届いた。
引退の理由は網膜剥離。UMAは「本当はもっとやりたかったけど、この先の人生を目が見えない状態で生活していくなら、やめざるを得ないかなと。目が見えないと生活できないですから」と苦渋の決断だったと語る。
UMAは9歳の頃、K-1で見ていたアンディ・フグに憧れ、近所でやっていた日本拳法を始めた。高校からはキックボクシングとも並行。
日本拳法は高校卒業まで習っており、UMAは「日拳は剣道の胴を着けてやるので、蹴りで足の甲を当てると痛いじゃないですか。それで足の裏を使う前蹴りとか三日月蹴りとかが得意になりました」と得意技の前蹴りやバックスピンキックは日拳時代に培われたものだと言う。
J-NETWORKのアマチュア大会に出場し、デビューや新人王もJ-NETだった。連勝していたが「Krushで負けてしまった時に、一度気持ちが切れてしまったんです。22歳ぐらいで、同級生も大学を卒業して就職する頃。「いつまでキックボクシングやっていいのかなあ」と思ったりして、一回就職したんですよ」と語る。
■選手としての復活、上京の決意
公務員の臨時職員になったが、ケガで仕事に影響が出ないよう半年間ほどキックをやめていた。そこへREBELSから、後のKrush王者・中澤純とのオファーが来る。「最後1回ちゃんとやってやめるか」と考えたUMAだったが、なんと1R KO勝利。
REBELSから「次は健太選手とメインでやらないか」と話が来てUMAは「なんか、いきなり世界が変わっちゃった気がしました」と笑う。
K-1 MAXも好きだったUMA。健太はその前の試合でMAXで名を馳せた佐藤嘉洋に勝利していた。健太には負けたが「『あと少し工夫さえすれば、できるな』って思っちゃったんですよね」と振り返るUMA。それが転機になったと言う。
当時は「北海道からチャンピオンになるということを目標に頑張ってた」というUMA。28歳の時に健太と再戦し、2-1のスプリット判定で敗北した。「成長を見せて倒すつもりだったんですよ。全部出し切ったんですけど、届かなくて。俺もこれはちょっと腹をくくってやらないとヤバいな」と思ったと言う。
そこへ山口元気会長からクロスポイントへの出稽古の誘いのメールが来た。これが第二の転機になった。
UMAは「これがラストチャンスかなあと思って、上京しようと決めました。REBELSで知名度も上げてもらった恩もあるし、REBELSでもうちょっとやりたいなと思ってクロスポイント吉祥寺に拠点を移しました」と移籍を決意したという。
14年にREBELS 65kg級を戴冠、上京後の19年10月にはREBELS 67kg級も獲った。UMAは「東京は練習相手がいっぱいいるので、実戦感覚が掴めたと思います。あと上京した時に「負けたら終わりだ」と思ってたので、その覚悟も出たのかなと」と結果を出せた理由を語る。
■引退後は、新ジムの責任者に
引退後の進路はどう考えているのか。UMAは「山口会長から、新設されるジムの責任者かつ指導員として働かないかというお話をいただいたんですよ。やっぱり今までやってきたことを生かせるのはいいなと思って」と新ジムの責任者になることが決定した。
ジムの場所は「東京でも北海道でもなく、今まで縁のなかった土地で。まあ、なるようになるかなという感じです」と笑う。
さらに「北海道にいた時から、キックボクシングをもっとメジャーに、身近なものにしたいという気持ちがあったんですよ。だからシンプルに、キックボクシングを楽しんでもらえる人が増えればいいなというのがモチベーションになると思います」とキックの間口を広げていきたいと言う。
最後に「もっともっと強い選手とやりたかったし、日本にはベルトがいっぱいあるからWBCムエタイとか世界のベルトも獲っておきたかったとか、正直、後悔はいくつかあります。でもケガをして、目が見えなくなってヤバいというのを一回経験したら、健康なうちにやめられたんだったらいいかなという感じです。今はもう切り替えてますし、いいキャリアだったかなと思います」と笑顔でインタビューを終えた。
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