【ボクシング】圧倒的な“カネロ”アルバレス勝利予想、番狂わせ狙うトルコの強豪、勝てる要素は?
日本時間の2月28日、世界4階級制覇王者でPFP1位のサウル”カネロ”アルバレス(30=メキシコ)のWBC世界スーパーミドル級&WBA世界同級スーパー王座防衛戦が行われる。対戦相手はWBC同級2位の指名挑戦者アヴニ・ユルドゥルム(29=トルコ)。会場はフロリダ州のマイアミ・ガーデンにあるハードロックスタジアム。
昨年12月、WBAレギュラー王者だったアルバレスは、WBAスーパー王者だった無敗のカラム・スミスに勝利。その試合で空位だったWBC同級王座もかけられており新王者に。それから2ヶ月、今回のユルドゥルム戦だ。
この対戦は昨年8月、WBC同級王者だったデビッド・ベナビデスが体重超過のため剥奪され空位となったWBCスーパーミドル級正規王座を争う予定だったが、9月、10月と延期になり決まらず。今回のアルバレスのWBC初防衛戦での戦いとなった。
この一戦は圧倒的なアルバレス有利の予想がされている。イギリスのブックメーカーウイリアム・ヒルでは1.02対15と大きく差がつく。アルバレスの戦績は54勝(36KO)1敗2分。ユルドゥルムは21勝(12KO)2敗。総合数、勝利数、KO数ともアルバレスの半分以下。ゴロフキンなど多くの王者と戦ってきたアルバレスとは流石に差があるだろう。
ユルドゥルムの前戦は19年2月にWBC同級王座で10回にまぶたを切り負傷でのTKO負けを喫して以来2年ぶりのリングになる。
そのユルドゥルム、2018年にアルバレスがゴロフキンと対戦する際、アルバレスのトレーニングキャンプに呼ばれ、スパーリングパートナーを務めた。ゴロフキンと身長や、リーチ、右ボクサーファイターであり、スタイルが似ていることから召集されたという。
ユルドゥルムは世界に衝撃を与えると言っているがどうか。ゴロフキンとスタイルが似ていること以外に勝てる要素は何か。
ユルドゥルムの戦い方は、顎の前にグローブを起き、どんどん前に圧力をかけ、相手のパンチをグローブでガード、時には頭を左右に振ってかわしパンチを返していくスタイルだ。それが被弾につながりダウンを喫したこともあるが、ガードに打たせては返していく。パワーパンチを持ち合わせているが、それではアルバレスに勝つのは厳しいのではないか。
本日24日、ESPNの報道によると、ユルドゥルムは元世界2階級王者のティモシー・ブラッドリーなどのトレーナーを務めてきたジョエル・ディアスを招きトレーニングしているという。
トレーナーのディアスは、「彼はパンチを受けてはパンチを返す。実直なファイターでディフェンスも甘かった」といい、ディフェンスそしてオフェンスを教えるために時間を割いたと話す。それにユルドゥルムは文句を言わず、とにかく吸収することに集中しているという。ディアスは「彼は目の前には厳しい課題があることを知っている。チームで準備をすれば 勝利を手にすることができる。最後まで100%彼と一緒にいる」と手応えを述べた。これまでのユルドゥルムよりもさらに伸びていそうだ。練習動画を見ると、ディアスの持つミットにパンチを打ちながらサイドに動く指示にも対応していた。またユルドゥルムは「ミスター・ロボット」と言われているだけに、実直にディアストレーナーの作戦を遂行できれば、もしかすると勝ちが見えてくるかもしれない。
互いに右ボクサーファイター、身長はアルバレス173cm、リーチ179cm、ユルドゥルムは身長182cm、リーチ178cm。
なお、この一戦はDAZNで28日、9時~日本で生中継される。DAZN登録はこちら
▶︎次ページはアヴニ・ユルドゥルムのベストファイト集と、昨日23日公開されたディアストレーナーとの練習動画
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