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【ボクシング】拳四朗、禊を済ませV8戦決定「世界王者の自覚を持ち戦う」同級1位久田と対戦=4.24大阪

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2021/03/08(月)UP

寺地拳四朗(左)の防衛戦が決定、同級1位の久田と対戦

 WBC世界ライトフライ級王者の寺地拳四朗(29=BMB)が8日、大阪市内のホテルで自身8度目の防衛戦を発表した。

 昨年7月に発覚した不祥事で制裁金300万円、3ヶ月のライセンス停止、6ヶ月間で48時間以上200時間以内の社会奉仕活動を日本ボクシングコミッションから課せられていた寺地だが、2月末で停止期間が終了し、再起戦が決まった。

 対戦相手はWBC同級1位の久田哲也(36=ハラダ)で4月24日(土)エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館・第一競技場)で開催される「REAL 」のメインイベントとしてセットされる。この試合は昨年12月に開催予定だったが寺地の不祥事で延期されていた。

前戦。拳四朗がボディ連打でKO勝利した写真

 謹慎解除後初めて公の場に姿を現した拳四朗は、会見の冒頭「昨年、不祥事を起こしてしまい改めて関係者の皆様、ファンの皆様に多大なるご迷惑をおかけし申し訳ありませんでした」と頭を下げた。次戦が決定した事については「この試合が組まれこと関係者の皆さんに感謝します。自分自身の調整をしっかりして素敵な試合を見せたいと思います」と意気込みを語った。
 対戦相手の久田の印象は「パンチはあるし、技術も高いと思う。自分のボクシングを突き通してしっかり捌いて自分のボクシングをしたいと思う」と拳を握った。

ベルトを持つ拳四朗、その右隣の黒いマスクは父の寺地会長

 謹慎中の社会貢献活動については「社会貢献活動をしている中で子供たちにボクシングを教えたりしたら、すごく喜んでくれたりして『自分は世界チャンピオンなんだな』って思えたし、世界チャンピオンらしい自覚を持って試合をしたい」と気持ちの変化を語った。

 一方、2度目の世界挑戦となる48戦目のベテラン久田は「試合のときに力を発揮するチャンピオンだと思います。自分も2度目の世界戦の舞台ですし、前回はリハーサルと思って、今回はしっかり本番で勝ちたいと思います」。
 昨年末、急死した先代の故原田実雄会長(享年79歳)については「先代の会長にも世界チャンピオンになったところは見せたかった。現会長にチャンピオンベルトを見せたいと思う」と気持ちを語った。(植田洋介)

選手データ
★寺地拳四朗(BMB)
1992年1月6日京都市生まれ(29歳)
17戦全勝(10KO)
WBC世界ライトフライ級王者(7度防衛中)
右ボクサーファイター

★久田哲也
1984年10月30日大阪府生まれ(36歳)
46戦34勝(20KO)10敗2分
WBC世界ライトフライ級1位
右ボクサーファイター

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