【UFC】反則負けで王座陥落のピョートル・ヤン「故意ではない」と主張、歓喜の新王者に「恥ずかしい行為、彼は偽物だ」と激怒
3月7日(日・日本時間)米ネバダ州ラスベガス『UFC259』で行われたバンタム級タイトルマッチで失格処分となり、王座を失ったピョートル・ヤン(ロシア)が、新王者となったアルジャメイン・スターリング(米国)に噛みついた。
試合は4R、ヤンがしゃがみ込んでいるスターリングの顔面へヒザ蹴りを打ち込み、スターリングがダメージで立ち上がれず、試合終了。この攻撃は禁止されている3点ポジション(両手両足の4点のうち、3点が地についている状態)での膝蹴りとし、故意の反則と判断され、ヤンは失格でスターリングが新王者となった。
ヤンは11日、ESPNのMMA解説者アリエル・ヘルワニの取材に応じ「ヒザ蹴りを貰った直後、彼(スターリング)は回復しようとしている様子だった。しかし、レフリーがドクターに『ヒザは反則だから失格にする』と発言しているのを聞いてから、大袈裟に気分が悪い様子を見せるなど、演技をし始めた。私は彼が試合を続けるのは可能だったと思う」と、自身が見たオクタゴンの中で起きていたことを説明。
さらに、反則となったヒザ蹴りが意図的か、否かについては、相手の膝がマットについていることを確認できない中での攻撃で、決して故意によるものではなかったと主張した。
ヤンは続けて、戦前にスターリングから“ペーパーチャンプ(実力のない名前だけの王者)は誰だ?”と散々煽られたことを引き合いにだし、「それ(ペーパーチャンプ)は彼のことだ。(あんな勝ち方での試合後)写真を撮ったり、祝ったりするのは、恥ずべき行為だ。彼は本物ではない。偽物だ」と、怒りを爆発させた。
ヤンはまた、11日に自身のSNSで苦悶の表情を浮かべた仮面を持ち、本当の顔は笑っているスターリングを揶揄する加工映像を投稿。さらに、スターリングの愛称「Funk Master(ファンクの達人)」をもじり「Fake Master(嘘の達人)」と紹介の文を、皮肉たっぷりに添えている。
後味の悪い形で終わったタイトル戦。早期の再戦を訴えるヤンだが、果たして二人のダイレクトリマッチはあるのか、今後の動向に注目が集まる。
▶︎次ページ(動画)は、問題となった3点ポジションでの“ヒザ蹴り”の瞬間
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