2021/06/03（木）UP
（最終更新：2021/06/03 18:45）

GLORYが7月の復帰戦に向けて、“悪童”バダ・ハリの秒殺KOトップ3映像を公開（GLORY公式youTubeチャンネルサムネイル映像より）

　7月17日（土・現地時間）にオランダ・ロッテルダムで開催予定の『Glory 78』のヘビー級ワンマッチで、元K-1世界王者で同級3位のバダ・ハリ（36＝オランダ）が、同級8位のアーカディウス・ウルソーセック（29=ポーランド）と対戦する。
　この格闘技ファンが注目の一戦に先立ち、開催団体のGLORYが公式YouTubeチャンネルにて、バダ・ハリの秒殺KOトップ3映像集を公開した。

▶︎【動画】“悪童”バダ・ハリの衝撃の秒殺KO映像トップ3が公開！

　バダ・ハリは元K-1世界ヘビー級王者。ここ数年は、19年12月にGLORYヘビー級タイトルに挑み、王者リコ・ヴァーホーベン（オランダ）から2度のダウンを奪うも、攻撃中に足首を捻り続行不可能となるアクシデントでTKO負け。さらに、昨年12月の『Glory 76』でベンジャミン・アデグバイ（ルーマニア）にもKO負けを喫し、この試合で鼻を2箇所骨折した。今回7ヶ月ぶりの再起戦で連敗脱出を目指している。

バダ・ハリ復帰戦となる『GLORY78』の大会ポスター©️GLORY

　映像について、第3位は2009年5月にオランダ・アムステルダムで行われた初代IT’S SHOWTIME世界ヘビー級王者決定戦。序盤から怒涛の殴り合いを制しK-1WGP覇者セーム・シュルト（オランダ）を45秒でKOした。

　2位は、2009年12月のK-1WGP準々決勝のルスラン・カラエフ（ロシア）戦。この試合は、初対戦時に反則裁定を巡って因縁関係にあったカラエフと3度目の対決。共に1勝1敗の中で、序盤から火花散らす真っ向勝負、バダ・ハリがカラエフから2度のダウンを奪い、38秒のKO勝利を飾った。

昨年12月の前戦、アデグバイの強烈なパンチを被弾し、顔が弾き飛ぶバダ・ハリ（左）。今大会で悪童の復活なるか。（GLORY公式SNSより）

　1位は、2008年8月のK-1WGPハワイ大会のドマジョフ・オスタジック（クロアチア）戦。オスタジックの左ローからの左フックの変則コンビネーションに、バダ・ハリが左のカウンター。コンマ数秒速くバダ・ハリの左ショートフックが相手をあごを打ち抜き、オスタジックが大の字ダウン。相手の左を被弾したバダ・ハリはぐらつくも倒れず、19秒の秒殺KO劇となった。

　バダ・ハリの今回の相手は2m長身のポーランド巨漢。戦績は12勝5敗（7KO）で、GLORYのリングでは1勝1敗の成績だ。GLORYデビュー戦でアデグバイに判定負けしたものの、その後にTKO勝利を飾っており、かなりの強敵だ。

　日本では“悪童”のニックネームで愛されたバダ・ハリも今やアラフォー目前。15年8月のイスマエル・ロントにKO勝利して以来、過去5年間、勝ち星はないが、2021年の復活が注目される。

　本大会はまた、ライトヘビー級（-95kg）タイトルマッチのアレックス・ペレイラ（ブラジル／王者）vsアルテム・ヴァキトフ（ロシア／挑戦者）、ミドル級（-85kg）王座決定戦のドノヴァン・ウィッセ（スリナム／同級1位）vsユースリ・ベルガーロイ（チュニジア/同2位）、ライト級（-70kg）王座決定戦のテジャニ・ベズタティ（モロッコ／同級2位）vsエルビス・ガシ（アルバニア／同3位）などの豪華カードが並んでいる。