【ボクシング】オッズはパッキャオ優勢、これが引退試合という意見も=8.21ウガス戦
いよいよ今週末、8月21日(日本時間22日)に迫った、WBAウェルター級休養王者のマニー・パッキャオ(42=フィリピン)vs.WBAウェルター級スーパー王者のヨルデニス・ウガス(35=キューバ)の『プロボクシングWBAスーパー世界ウェルター級タイトルマッチ』(米ラスベガス)。
この一戦のオッズ(英大手ウイリアム・ヒル)ではパッキャオ1.28倍、ウガス3.75倍とパッキャオの勝利予想が優勢だ。
当初、現WBC・IBF世界ウェルター級王者エロール・スペンス・ジュニア(31=米)とタイトル戦を行うはずだったパッキャオ。オッズはスペンスが優勢だったが、スペンスが左目の網膜裂孔(もうまくれっこう)のため辞退。アンダーカードで防衛戦を行う予定だったウガスが代役に抜擢され、メインでパッキャオと対戦することになった。
ウガスはスーパー王者だが、これは今年1月までパッキャオが保持していた物だ。パッキャオは2019年7月の最終戦でキース・サーマンを破ってWBAスーパー王者となったが、それ以降、試合ができておらず、WBAは今年1月、パッキャオを休養王者に降格。レギュラー王者だったウガスがスーパー王者に昇格した。パッキャオは今回実力で獲得したスーパー王者のベルトを取り戻しに行く。
この試合もさることながら、ファンの間では、パッキャオがこの先スペンスと戦うのかどうかが注目されている。
米大手メディアESPNのマイク・コッピンガー記者はスペンスとの対戦実現は難しいのではと語る。「この試合後、スペンスと交渉する可能性は否定できないが、今回のウガスは簡単な相手ではない。ウガスが勝つ可能性もある。パッキャオが負けたらスペンスと交渉の価値がなくなるということもあるが、パッキャオが勝っても負けても、この試合を最後にパッキャオがキャリアを終える可能性は高い。12月に43歳になるパッキャオは、来年5月に予定されているフィリピン大統領選に向けて準備を進めている。さらに11日に手術を受けたスペンスは先行き不透明で、復帰の時はパッキャオが既に引退している可能性がある」とした。
パッキャオの大統領選への出馬の話はよく報じられる。一部では今回のリングインはファイトマネーを選挙資金に使うためなのではという海外記事もあったほど。選挙に出馬するのであれば、今年もしくは来年初頭が限界だろう。
ともあれ、最後になるかもしれないパッキャオ。ウガスは北京五輪ライト級銅メダリストで当て感のいいテクニシャンだ。最後でも続けるにしても、まずはベルトを取り返してからの話。パッキャオは下馬評通り勝利することができるか。これが最後の可能性もある。しっかり試合を見届けたい。
♢選手データ
マニー・パッキャオ(42=フィリピン)身長166cm/リーチ170cm/構え:左/戦績62勝(39KO)7敗2分/KO率54.93%/主なタイトル:元6階級制覇王者、現WBAウェルター級休養王者※休養王者に降格前はWBA(防衛2)
vs
ヨルデニス・ウガス(35=キューバ)身長175cm/リーチ175cm/構え:右/戦績26勝(12KO)4敗/KO率40%/主なタイトル:現WBAウェルター級スーパー王者(防衛0)、北京五輪ライト級銅メダリスト
▶︎次ページは【動画】パッキャオの相手、ウガスの強さ、そのKOシーン
- 1
- 2
- ≪ 前のページへ
- 次のページへ ≫
●編集部オススメ
・【テレビ】8.22「パッキャオvsウガス」ボクシングWBAスーパー世界ウェルター級タイトルマッチ、TV生中継、放送、配信情報
・【ボクシング】バッティングでわずか16秒の王座戦、ロドリゲスが出血中止で井上尚弥「これはちょっとえぐい」
・ヘビー級の一撃で115kgの巨体が吹っ飛び場外へ!16秒で戻り再開、ルールは?
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします
TwitterでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!
Follow @efight_twitインスタグラムでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!