吉成名高がRIZIN 4連続KO勝利、その強さとは! 那須川天心戦を”肘なしでもいい”と熱望
10月24日に行われた『RIZIN.31』で、石川直樹(team LIT)を1RKOで下してRIZIN4試合連続KO勝ちを収めた吉成名高(20=エイワスポーツジム)。
ネット上では「ポスト那須川天心」や「那須川天心との試合が見たい」といった意見が浮上している。
戦前の予想では、頑丈で首相撲を得意とする石川との試合は接戦になるという声もあった。実際に石川は、自身のSNSで首相撲を強化して「絶対に圧倒する」と宣言していたこともあり、今回ばかりは判定になるかもしれないと見られていた。ところが、試合は吉成がヒジ打ちで2回のダウンを奪い、最後は右フックでKO勝ち。これだけの試合を見せつけられれば、吉成と那須川天心はどちらが強いのかといった声が浮上するのが自然だろう。
吉成が所属するエイワスポーツジムの中川夏生会長に石川戦を振り返ってもらうと、「石川選手との試合は、練習通りの結果でした。本当はヒジ打ちでダメージを与えて、最後はハイキックで倒す予定だったんですが、フィニッシュは少し違いましたけどね」とKO決着は想定していた通りだと言う。
そして、吉成の強さの秘密を聞くと「練習量、練習に対する集中力の高さ」を挙げる。
「名高は、朝に2時間、夜に3時間半の練習をしています。試合前はさらに増えますが、いつもそのくらいはやっています。また練習量が多いだけではなく、特筆すべきは、集中力です。朝と夜に、それぞれ8kmのロードワークをしているんですが、30分くらいですぐに戻ってきます。私は彼が小学生の頃に一緒に走っていましたので、コースは頭に入っています。それを30分で戻ってくるということは、全力で取り組んでいる証拠です。シャドーの時も、相手をイメージして汗をかくくらい全力で動いています。もちろんミットも手を抜くことはしませんし、あれだけ全力で取り組む選手は、なかなかいません」と高く評価する。
RIZINに参戦当初は吉成の体重が軽いためか、なかなか那須川天心との対戦まで話題にならなかったが、現在の通常体重は58~59kg。試合は53kgがベストのようだが、石川戦はあえて53.5kg契約で臨んだようだ。
「名高は、天心君の強さを認めています。天心君がキックボクサーとしての時間が限られていることもありますので、『ヒジ打ちなしでいいからやってみたい』と話しています。僕らとしては、もしも天心君との試合が実現するならば、ヒジ打ちなし、54kgで試合ができればいいなと思っています」と中川会長。那須川VS武尊との世紀の対決が実現に向けて動いているようだが、吉成も天心のラスト2戦までに戦いたいのが本音だろう。
最後に中川会長は、「日本では天心君が有名なのは認めますが、世界の知名度では名高も負けていません(ラジャダム&ルンピニーのムエタイ二大殿堂を制覇=日本人初の快挙)。天心君は、キックボクシングで彼の階級で世界5本の指に入る選手。名高は、ムエタイもこの階級で世界5本の指に入ります」と続けた。
ルール、契約体重と壁はあるが、ふたりの対決を見たいファンも少なくないはずだ。
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