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【KNOCK OUT】王座戴冠の龍聖が戦前の“溶連菌感染”を告白、苦戦の勝利に「獲るべきところで証を獲れたのは人生の財産」

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2021/10/30(土)UP

初王座を戴冠した龍聖が一夜明け会見に出席、試合直前の溶連菌への罹患を告白した

 10月29日(金)東京・後楽園ホールにて開催された『KNOCK OUT 2021 vol.5』。本大会の第9試合[KNOCK OUT-BLACKフェザー級王座決定戦 3分3R・延長1R]にて銀次(Next零)を判定で下した龍聖(20=TRY HARD GYM)が30日一夜明け会見に臨んだ。

 8戦8勝7KOと破竹の快進撃で王座挑戦へと進んだ龍聖。戦前から火花を散らした銀次を攻め立てるも、銀次も手数を出し抵抗。一進一退の攻防の末、大接戦に競り勝った龍聖が初代KNOCK OUT-BLACKフェザー級王者のベルトを巻いた。

龍聖は1・2Rに試合を優勢に進め、ノッブトレーナーの指示により3Rは勝ちに徹したという

 会見に臨んだ龍聖は、冒頭で練習期間中に溶連菌(ようれんきん)に罹患(りかん)していたことを告白。わずか9日程度の追い込み期間で試合に臨んだことを明かした。動きへの影響は「それはわからない」としながらも、ノッブトレーナーからは「いい試合じゃ無くていい、勝つだけ」という指示を受け、勝ちに徹したという。

 強敵を相手に病気のハンデを負った龍聖だったが、試練を乗り越えてベルトを奪取。その成果を振り返り「ひとつ何かを成し遂げていると、他のジャンルでもトップにいくやり方がわかると効いたことがあります。獲るべきところで証を獲れたので、今後の人生の中で大きな財産になったと思います」と、タイトルを獲った以上に大きな意味を持つ勝利だったと語った。

メインで龍聖、セミで松倉信太郎が結果を出した”トライハードの日”に「強いチームになってる」(龍聖)

 大苦戦をしながらも、メインでは龍聖が王座奪取。セミファイナルでは先輩の松倉信太郎が豪快KOを見せた。まさにトライハードの日と言ってよい結果を残したことに「トライハードにはたくさんの選手がベルトを持ってきて、みんなで前に進んでいます。もっと若いアマチュアの選手もいて、これからもっと出てくる。強いチームになっていると思います」と、チームとしての成長を実感しているという龍聖。
 試合中にピンチを感じたときも「きつくなったときに、実際に頭に後輩の顔が浮かんだシーンもあります。普段偉そうにああしろこうしろと言っているから、いいところ見せないと」と”若頭”としての責任感も今回の勝利を後押ししたという。

 ファイターとしての今後を「KNOCK OUTのチャンピオンとして、今回が小さく感じるくらいもっと試練が来ると思うけど、全部受け止めて顔になっていこうと思います」と意気込んだ龍聖。黒いベルトと共に手に入れたKNOCK OUTを背負う覚悟を感じさせた。

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