2021/11/03（水）UP
（最終更新：2021/11/03 18:04）

ストラッサー起一は川中孝浩と対戦する

　3日、11月28日(日)に神戸ワールド記念ホールにて開催する「RIZIN TRIGGER 1st」の追加カード発表記者会見がRIZIN FFオフィシャルYouTubeチャンネルで行われ、RIZIN CEOの榊原信行氏が出席した。

　これまで決定していたカードは、　萩原京平（25=SMOKER GYM）VS昇侍（38＝KIBAマーシャルアーツクラブ）のみ発表されていたが、今回は以下の12試合が決まった。

　まずキックルールは、以下の4試合。
百花（魁塾）VS未來（Blaze）
政所仁（魁塾）VS平松郁（岡山ジム）
森井翼（テツジム）VS FUJIMON♡ （亀岡キックボクシングジム）
市村大斗（多田ジム）VSテーパリット・ジョウジム（JOEGYM）

　MMAは、以下の8試合が揃った。

加藤ケンジ（K.O.SHOOTO GYM/3POUND）VS藤原克也（SMOKER GYM）
奥田啓介（フリー/DRAGON GATE）VSグラント・ボグダノフ（KUSSANO TEAM）
釜谷真（SWAG GYM KYOTO）VSダイキ・ライトイヤー（修斗ジム神戸）
住村竜市朗（TEAM ONE）VS木下憂朔（パンクラス大阪稲垣組）
ストラッサー起一（総合格闘技道場コブラ会）VS川中孝浩（BRAVE）
鈴木千裕（クロスポイント吉祥寺）VS山本空良（パワーオブドリームジム）
竿本樹生（BRAVE）VS松場貴志（パラエストラ加古川）
獅庵（パラエストラ大阪）VS魚井フルスイング（和術慧舟會HEARTS）

那須川天心と対戦したテーパリットが参戦

　どの試合も見どころは満載だが、まずキックルールではプロボクシング元WBA世界スーパーフライ級王者テーパリット・ジョウジムが参戦。第2代INNOVATION 西日本統一スーパーバンタム級王者・市村大斗（多田ジム）と対戦する。テーパリットは那須川天心とボクシングで勝ったら1000万円企画で、久々のリングだったが、那須川と好勝負を演じ話題となった。

　また政所仁は、昨年11月のRIZIN.25で佐藤執斗を破り、今年9月のRISEの53キロ級トーナメントで準決勝で優勝した風音と戦い注目を集めたばかり。INNOVATIONバンタム級王者の平松郁とは激戦戦になりそうだ。

百花と未來が激突

　女子では今年9月のRIZIN.30でぱんちゃん璃奈と対戦した百花とNJKFのリングで実績を積んできた未來の対戦だ。女子のキックボクシングも人材が揃ってきたため、今後を占う大事な試合となる。

　他にも、新極真会のカラテドリームフェスティバルで活躍した森井翼のRIZIN初登場も見逃さないところだ。

　MMAは、キックルールに勝るとも劣らない見どころ満載となっている。

加藤ケンジが藤原克也との試合でインパクトを残せるか

　加藤ケンジは、RIZIN.21で金太郎と対戦し、リアネイキッドチョークで一本負けを喫したものの、20年8月には山本アーセンをパンチKOしている強豪だ。萩原京平を輩出したSMOKER GYMに所属している藤原克也との試合で、インパクトを残せることができるのだろうか。

　奥田啓介は、10月のRIZIN LANDMARK旗揚げ大会で鈴木博昭と対戦したばかり。今回こそは、プロレスラーの強さを証明したいことだろう。その奥田と対戦するグラント・ボグダノフは、グラップリング大会のQUINTETで小見川道大のチームに選抜されるなど、寝技のテクニックに定評がある。

住村竜市朗が木下憂朔を迎え撃つ

　現DEEPウェルター級王者の住村竜市朗は、RIZINのリングでストラッサー起一や元UFCファイターのジョン・タックに敗北を喫していたが、GRADIATOR王者のレッツ豪太を下してRIZIN初勝利。空手をバックボーンに持つ木下憂朔を相手に弾みをつけたいところだろう。

　ストラッサー起一はHEATで経験を積み、UFCやBellatorを主戦場にしてきており、実力・実績ともにこの階級でトップクラスの選手。レスリングエリートの川中孝浩との対戦はファン待望の一戦でもある。

鈴木千裕がRIZIN初勝利を目指す

　さらに今年9月にRIZIN初参戦したキックのKNOCK OUTでも活躍する鈴木千裕が2度目のRIZIN参戦。昇侍にTKO負けを喫して洗礼を受けた。今回は、元UFC-Jミドル級王者の山本喧一の次男・空良を相手に、RIZIN2戦目で汚名返上といきたいところか。

　またBRAVEのエース・竿本樹生が松場貴志を迎える一戦も興味深い。竿本は、RIZIN.23で中村優作から勝利収め、RIZIN2戦目も現・パンクラス王者の北方大地を下して2連勝を飾った。「BRAVEが連敗している時に、エースの登場」と竿本は気合い十分だ。

　最後に魚井フルスイングは、リングネーム通りにフルスイングで勝利を重ねており、昨年11月のRISEで中村寛と打ち合い、今年3月には修斗で後藤丈治と対戦するなど、活躍の場を広げてきたが、勝利がほしいところ。今年3月のRIZIN.27で祖根寿麻を秒殺KOで下した獅庵との打ち合いは、大会を盛り上げてくれそうだ。

　なお、会見に出席した榊原CEOは、「RIZINでは３つ目のシリーズとしてTRIGGERを旗揚げします。ナンバーシリーズ、LANDMARKシリーズ、そしてTRIGGERシリーズとそれぞれコンセプトを明確にしていきます。TRIGGERは、地方の活性化とこれまで大都市圏でしか開催できなかったRIZINをもっと楽しんでもらえるように地方を中心に大会を開いていきます」と、あらためてTRIGGERの大会のテーマを説明した。

　さらに「来年は5回の大会を予定しています。TRIGGERは、リングではなくケージを使用しますので、これまでと違ったタクティクスを楽しめるのではないでしょうか。また、チャレンジだけではなく、ステップアップ、再戦といった幅広い意味合いもありますので、ここをTRIGGERにしてもらえればと思います」と大きな役割を担っていることを伝えた。

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