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【RISE】フェザー級王者・工藤政英が引退、鼻の骨が砕けドクターストップ「心残りは一切ありません」今後は地元で農業を

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2021/12/11(土)UP

RISEフェザー級王者・工藤政英が引退を発表した

 12月12日(日)東京・後楽園ホールで開催される『RISE 153』の前日計量&記者会見にて、RISE現役フェザー級王者・工藤政英(30=新宿レフティージム)の引退が発表された。

 工藤は歴戦の大激闘により、2年前から鼻の骨が砕けてしまい鼻縁骨湾曲症に。鼻呼吸が困難なため手術をする事となり、一度手術すると再手術が不可能で、コンタクトスポーツが出来なくなるため、苦渋の決断で引退をすることになった。

【動画】工藤政英が3度ダウン奪い、KO初防衛に成功!

 RISEの伊藤隆代表は「非常に寂しい」と引退を惜しみ「2016年からRISEに参戦して激戦を見せてもらいました。私自身は現役を続けていただきたい思いもありますが、彼の将来もありますので『激戦を見せてくれてありがとう、お疲れ様』と言いたいです」と、これまでの工藤の苦労を労った。

 工藤といえば、器用な戦い方ではないものの強烈なボディブローやローキックで粘り強い戦いを武器としていた激闘派チャンピオン。世界の強豪が揃うONEへの参戦、森本“狂犬”義久との2度にわたる大激闘やタリソン・ゴメス・フェレイラとの削り合いなど、記憶に新しいファンも多いだろう。

工藤(左)とRISE伊藤代表が並ぶ

 工藤はマイクを握ると「2年前から鼻呼吸できない状態で試合をしていまして、医者からは『引退をした方がいい』と伝えられていて、手術は脇腹の骨から鼻に移植という形になるんですが、それをすると鼻に衝撃が受けられないので、コンタクトスポーツが出来なくなります。『手術するのは引退した後』という形になっていて(医者に)勧められていたけど、初防衛戦をしていなかった。僕の中では防衛をしてからチャンピオンという印象が強かったので、初防衛戦をしてから引退をしようということで引退を決意させていただきました」と引退に至った経緯を説明した。

 工藤の前戦は、今年7月28日に東京・後楽園ホールで開催された『RISE 151』のRISEフェザー級(-57.5kg)タイトルマッチで竹内将生を迎え撃った試合。1Rから激しい打ち合いの末、最初は竹内の強打にダウンを奪われた工藤だが、強烈な右フックでダウンを奪い返して、合計3度のダウンを奪ってKO勝利。初防衛に成功していた。

初防衛戦でも得意のローで攻める工藤(左)、これが最後の試合となった

 その試合に関して、工藤は「初防衛戦に全力を向けていて、正直チャンピオンになってから僕がやりたいような試合が中々できていなかった。最後は僕が本当にやりたかった試合ができたので、心残りは一切ありません」とコメント。前回の初防衛戦で悔いを残さない試合ができたことで、引退へと踏み切ることができた。

「プロになってから10年、ずっと殴り合いの生活をしていたので、地元の群馬に戻って農業をやりたいなと思います。自然に癒されに。鼻の手術したら、鼻はかなり折れやすい状態になってしまうので、ドクターストップなので格闘技から離れて第2の人生を頑張りたい」と、今後は新たな人生に向けて歩みを進めることになる。

 次にベルトを巻く選手については「イケメンでバチバチの殴り合いをする選手に巻いて欲しい」と期待を込め、「応援して頂いた皆様、ありがとうございました。不器用でしたが皆さんの応援があってチャンピオンになることができました。地元で仕事をするようになりますが、キックボクシングが好きでRISEファンなので、今度はファンとして応援していきたいと思っております」とファンにメッセージを送った。

 明日のRISE興行で、工藤はリングで挨拶をする予定で、引退セレモニーなどについては今後発表されることになる。

♢選手データ
工藤政英(Kudo Masahide)
所属:新宿レフティージム
身長:172cm
階級:57.5kg(フェザー級)
生年月日:1991/5/24生まれ
出身:群馬県高崎市
構え:オーソドックス
得意技:左ボディ
戦績:37戦22勝11敗4分(14KO)
獲得タイトル:第3代RISEフェザー級王者&第2代REBELS55㎏級王者
入場曲:Flo Rida 『Once In A Lifetime』

<選手紹介>
強烈なボディブローとローキックを武器に、粘り強い戦いを得意とするファイター。18年6月に森本“狂犬”義久との激闘を制して第3代RISEフェザー級の王座を獲得すると、同年よりONE Championshipに参戦。シントンノーイやペッダム、パンパヤックといった一線級のムエタイ戦士と戦った。今年1月のRISEで大田拓真、4月のRISEでは田渕神太と、他団体王者を相手に2連勝、今年7月にはRISEフェザー級(-57.5kg)タイトルマッチで竹内将生を迎え撃ちKO勝利。初防衛に成功して引退へと踏み切った。生涯戦績は37戦22勝11敗4分(14KO)。

▶︎次ページは【動画】工藤政英が3度ダウン奪い、KO初防衛に成功!

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