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【RIZIN】髙阪剛が引退試合に極真世界王者・上田幹雄と対戦決定「谷底へ落とす。這い上がって来い」

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2022/03/23(水)UP

髙阪剛(左)と上田幹雄のMMA日本ヘビー級伝統継承試合が決まった

 4月17日(日)に東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナにて開催される『RIZIN 35』の対戦カード発表記者会見が、3月23日(水)都内にて行われた。注目は、極真世界王者の上田幹雄(フリー)のMMA挑戦。MMAデビュー戦の相手は、“世界のTK”こと髙阪剛(ALLIANCE)に決まった。

【動画】髙阪剛が元大関バルトに豪快な右ストレートがヒット!激闘の瞬間

 上田は、2019年に開催された第12回世界大会優勝者で、昨年8月31日をもって国際空手道連盟極真会館(松井章奎館長)を退会し、MMA挑戦を表明していた。BRAVEジムで練習を重ね、今回が待望のMMAデビューとなる。

 緊張の面持ちで登壇した上田は、「昨年まで極真空手をやってきて、そこで培った精神で何も臆することなく戦っていきたいです。髙阪選手は、日本のMMAの歴史を作ってきたレジェンドですので、胸を借りるつもりで戦いたいと思います。押忍!」と挨拶した。

髙阪はRIZIN旗揚げ戦の第1試合でトンプソン(左)にTKO勝ちして復活した

 対する髙阪は「2015年12月29日のRIZINの旗揚げの第1試合でやらせていただき(ジェームス・トンプソンにTKO勝ち)、実況席で見ることもあれば、画面や座席で見ることもあり、RIZINが成長する姿を見てきました。その中で、自分の収め時が納得できずにここまで来ました。最後の1試合、RIZINで大暴れして、これからの選手の支えになれればいいなと思っています。今回の試合をもって引退試合といたします。だからと言って、上田選手に道を明け渡すつもりはなく、谷底へ叩き落とし、そこから這い上がってきてほしいと思っています」と引退試合になることを表明した。

 髙阪は2006年5月5日のマーク・ハント戦で一度、試合から遠ざかっていたが「あの時は、優勝してから辞めるというつもりでいたんですが、一回戦で負けてしまい、敗れたからと引退の形になっていました。2015年に試合をして、その時から現役として練習を続けていきました」と、正式に引退をしたわけではなかったと説明した。ちなみに前回の試合は、20年のHEATのサシャ・ミリンコヴィッチ戦で、スネの負傷によるドクターストップ負けに終わっている。

フェイスオフで向かい2人。どんな試合になるのか予想が難しい

 また、上田がMMAを意識することになったのは、「4年前ですね。世界大会の前年の全日本大会で初めて優勝して、自分がどれだけ空手を広められるかを考え始めました。そして翌年に世界大会で優勝して、空手をどうやって広めるかを考えるようになりました」と語り、「RIZINの大舞台ならば、それができるのではないかと思いました」と転向の理由を明かした。

 極真空手の技術がどこまでMMAに通用すると思うか質問が飛ぶと、「自分はムエタイのような(背筋を伸ばした)構えとは違うスタイルなので、MMAには合っていると思います。やってみないと分からないですが、練習の中では使えています」と自信を持っているようだ。

 最後に、引退するレジェンドから何を上田に教えることになるのか聞かれると髙阪は「それは試合が終わってから、上田選手が何を感じるかじゃないですか」とコメントした。

 新旧ヘビー級対決は、MMA日本ヘビー級の「伝統継承」が大きなテーマとなる。

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