2022/03/26（土）UP
（最終更新：2022/03/26 18:21）

RISE初代フライ級トーナメント王座決定トーナメントに出場する、左から塚本、田丸、数島

　4月24日（日）後楽園ホールで開催される『RISE 157』の追加対戦カードが本日26日、都内会場にて行われた。会見に出席したのは、田丸辰（20＝TRY HARD GYM）、数島大陸（19＝及川道場）、塚本望夢（17＝Team Bonds）の3名。RISEの伊藤隆代表は、初代RISEフライ級（-51.5kg）王座決定トーナメントを開催することを発表した。
　RISE初参戦の塚本は、2年前に那須川龍心とも対戦している。

【動画】塚本望夢が那須川龍心とDEEP☆KICKで対戦した2年前の秘蔵映像

数島は、トーナメントの主役であると主張

　伊藤代表は、「選手が揃ってきたことで新設を考えました。フライ級はとてもレベルが高いので、自信を持っています」と語るようにフライ級が充実している。その背景には、昨年11月から開催されてきたDEEP☆KICK-51kg王座決定トーナメントがある。

　同トーナメントは、決勝で塚本が空龍（17＝空修会館）からダウンを奪い、判定勝ちを収めて優勝した。空龍は今年1月、数島に初めて土をつけた選手。塚本が空龍に勝ち、空龍が数島に勝つという三つ巴の争いとなっている。しかも、スーパーフライ級で戦ってきた田丸が階級を落としたこともあり、実力が拮抗している4名のトップランナーが揃うこととなった。

階級を落としてタイトルを獲りにきた田丸

　そんな中で開催される初代RISEフライ級王座決定トーナメントは、上記に挙げた4名が参加して争われる。伊藤代表が発表した準決勝の組み合わせは、田丸vs空龍、数島vs塚本。もちろん、すべて初対戦となるが誰が勝ってもおかしくないメンバーと組み合わせとなった。

　会見で数島は、「ずっとこの階級を盛り上げてきたと思っているんですけど、初挑戦でトーナメントに出るとか、なんでって思っています。主役は俺ですけど、3人の脇役にがんばってほしいです」と挑発した。

　数島と対戦する塚本は、「ベルトを獲ったのでトーナメントに出るのは当たり前だと思っていたんですけど、負けて出るのは何かなと思っています。一回戦で泣かそうかなと思っています」と反論した。

　すでにバチバチの両者。本番も激しい戦いが予想される。

トーナメントの台風の目になりそうなのは塚本。無敗のまま準決勝で数島と対戦する

　田丸は出場選手の中で最年長の20歳（平均年齢18歳）となるが、「これまで自分が年下だったので、下の選手とはやったことがなかったんですが、10代の頃のイケイケの気持ちを思い出してがんばります」とコメントした。階級を落とした理由は、「今ジムは勢いがあって、ベルトを巻いている選手もいるんですが、自分もほしいなと思いました。53kgの階級から逃げたと思われるかもしれないけど、後でやり返せばいいので」とタイトル獲得に意欲を見せた。

　会見を欠席した田丸と対戦の空龍は「しっかり大会を盛り上げて、しっかり勝ちます」とメッセージ。田丸は、「レベルが1つ、2つ違う」と空龍を含めた参加選手と自分は、実力差があることを主張。決勝では、「塚本選手が上がってきてほしい。無敗の選手に勝つことに意味がある」とした。

　今大会は、4月2日に那須川天心がRISEを卒業した後の大会。天心に代わるスター選手としてのチャンスが広がるが、塚本は「フライ級のチャンピオンがRISEを引っ張っていくことになる。無敗のチャンピオンはカッコいい」と無敗の天心と自分を結び付けた。

　初代フライ級王座決定トーナメントは4月24日に準決勝2試合を行い、決勝の日程はこれから発表になるという。いずれにしても熱い戦いが見られることになりそうだ。

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