2022/03/31（木）UP
（最終更新：2022/03/31 15:32）

貴賢神（奥）は、相撲のぶつかり稽古を披露して髙阪剛を投げ飛ばした（C）RIZIN FF

　4月16日（土）東京・武蔵野の森総合スポーツプラザメインアリーナにて開催される『RIZIN TRIGGER 3rd』で、関根“シュレック”秀樹（48＝ボンサイブルテリア）と対戦する大相撲の元十両の貴賢神（たかけんしん/24＝フリー）が、髙阪剛（52＝ALLIANCE）と公開練習を行った。
昨年7月に日本相撲協会から解雇処分を受け四股名の貴源治からリングネームの貴賢神に変え、MMAで再出発を図るが、公開練習でも驚きのパワーを見せた。

【フォト】貴賢神がぶつかり稽古で髙阪を投げ飛ばしまくる驚きのパワー

　公開練習は髙阪とのマススパー、そして相撲のぶつかり稽古を公開。普段は貴賢神にMMAの指導をしている髙阪だが、さすがに元相撲取り相手には投げ飛ばされる場面が目立った。
　髙阪は「総合格闘技なので、貴賢神がこれまで培ってきた相撲の技を活かしたいと思っています」と今回の公開練習の目的を説明した。

四股を踏む貴賢神。どんなRIZINデビューになるのだろうか（C）RIZIN FF

　貴賢神が髙阪の下でMMAの練習を始めたのは、半年前。髙阪は「MMAの練習を始めて半年くらいなんですが、一つひとつの技術を吸収していることを感じます。自分が持っている技術にフィードバックさせていると思います」と着実に成長していると評価した。

　気になる寝技については、「すごく体が柔らかいので、いろいろなものに順応できる振り幅を感じます」と、相撲取りならではの体の柔軟性に着目しているようだ。貴賢神も「柔術もやっているので、寝技の対応ができるようになっています。一生懸命やっているので、前回できなかったことができるようになっていたり、自然と体が動くようになっていますね。寝技で極める？　できると思います」と手応えを持っていた。

　シュレックとの試合展開について貴賢神は、「ケージを突き破りたいですね」と豪語する。髙阪は「パワーは、マーク・ハント級」と舌を巻いており、2人が激しく戦えば、本当にケージが壊れることがあるかもしれない。

打撃に自信がある貴賢神は、「ケージを突き破る」と電車道を作るつもりだという（C）RIZIN FF

　また、シュレックはジャーマンスープレックスを得意としているが、「無理。自分から取れるわけない」と断言。相手の印象を聞くと、「戦う前から、負けることを考えることはないと思いますし、やるからには研究もしていますので、あとは自分の試合をするだけです」と貴賢神。日本ヘビー級の超新星が、4月16日に誕生するのか⁉

【対戦する両者の近況】
　貴賢神は、スダリオ剛の双子の弟。少年時代より空手やキックボクシングを学び、中学卒業後に相撲を始め、17年には新十両に昇進を果たした。しかし、21年に不祥事を起こして相撲界から引退。昨年大晦日に正式にMMAファイターへの転身を発表していた。今回でMMAのデビュー戦を行う。

　対する関根は、プロレスラー、柔術全日本王者でサブミッションのスペシャリスト。元警察官で48歳の“アラフィフ”ファイターだ。昨年の大晦日では、シビサイ頌真を鉄槌連打でKOして、絶大なインパクトを残している。

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