【極真会館】110kgの元ラガーマン西村界人、南原健太らと稽古し進化、優勝宣言=4.17全日本
4/17(日)に行われる『第53回全日本大会』と『全日本女子大会』の記者会見が6日、都内にある極真会館・代官山道場にて行われた。
この大会2連覇を目指すロシア出身のコンスタンティン・コバレンコ(総本部)。180cm、101kgで引き締まったボディを持ち、強力な打撃力を持ちながら足払いで相手を宙に浮かせ、下段突きを決め技あり一本を量産するスタイルだ。
19年の世界大会ではロシア代表で参戦。その技で3つの合わせ一本勝ちで5位、その後、日本の総本部に移籍すると前回20年の全日本大会では、その技で2つの合わせ一本勝ち、さらには足払いに似せたローキックを効かせ一本勝ちを重ねるなど圧勝。
決勝では元ラガーマンの西村界人(東京城北)と延長でパンチとボディのラッシュで攻め込み判定5-0で優勝した。
今回の会見に出席したコバレンコ、得意な足払いと下段蹴りに注目されるが「これまで練習した技を十分に出したい。ハイキックとか他のテクニックを見せたい」と意気込む。
対して今年こそ優勝を狙いたい西村は「基本に立ち返って練習してきた。パワーに頼ってガンガン前に行くだけではなく空手としての技の攻防をしたい。この1年をかけて十分に作ってきた」と話す。ラグビーでは関西学生代表にも選抜されたタフさを持つが、さらに空手の技術を向上させた。練習では週に2回、同じ道場の南原健太とも練習する。南原は極真の全日本重量級で準優勝した実力ち、現在キックボクシングのRISEで活躍中だ。練習では南原と互角に打ち合うという西村。この1年の進化、華麗な空手技にも「期待してほしい」と語った。
西村の体格は188cm、110kgとコバレンコを上回る。前回の決勝では後半に追い上げられコバレンコに延長判定で屈した。パワーに依存しすぎない空手、日本屈指のヘビー級の西村は今年はどう進化するか期待される。
また、前回6位で19年の全日本中量級優勝の加賀健弘(城西)も優勝に近い一人だ。19年の世界大会では5回戦進出など、これまで上まで行くも、無差別級の大会で受けるダメージも影響し敗退してきた。前回コバレンコには準々決勝で本戦0−4で惜しくも判定負け。
加賀はインタビューで「真っ向から挑み相手の動きに付き合ってしまう。この1年で冷静に対処できるよう身につけてきた。強打で効かせて倒したい。中量級でも魅せられる空手をしたい」と意気込み優勝を口にした。
今回、コロナ禍の関係もあり、例年の128名より少なく52名で行われる全日本、同時開催となる女子全日本選手権大会は19名となる。無差別級トーナメントでは軽、中量級の選手は上に上がるほどダメージが溜まるが、今回は参加者数が少ない分チャンスとなる。
1回戦シードの加賀は3回勝てば準決勝で西村、決勝ではコバレンコと再戦だ。果たして今回の優勝は誰になるか。
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