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内山高志が”強過ぎる”井上尚弥を分析、4団体統一は実現しない可能性にも言及

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2022/06/08(水)UP

井上尚弥が左フックでドネアを豪快KO!

 元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者・内山高志が、WBC世界同級王者のノニト・ドネアを2RKOし、3団体統一王者になった井上尚弥を絶賛した。内山は自身のYouTubeチャンネルで「いや凄かった。今までの尚弥の試合の中で、一番興奮した」と興奮気味に語り、井上の今後についても触れた。

【フォト】井上尚弥の豪快フックでドネアをKOする連続写真!&内山の分析動画

 内山は、ドネアの調子は良かった印象を持ったという。「ドネアの立ち上がり調子よかったですね。尚弥のパンチに反応していたし。でも尚弥は、左フックが速くてドネアに踏み込ませなかった。あれをやられたら怖くて入れないです」と井上が、それを上回る強さを持っていたと分析した。

内山が「俺が現役だったが嫉妬していた」と井上の強さを認めた

 ダウンを奪ってからフィニッシュに至る場面は、ある動きに注目したと語る。「右ストレートで一発効かせてから、最後は何で倒したか分からないほどパンチをまとめたね。でも尚弥が凄いのは、一発効かせてパンチを打っている時でも、ちゃんと打った後に体を動かしているんです。普通は効いたら一気にいっちゃうもんなんだけど、そこは凄いですね」と井上が冷静に戦っていることを見抜いた内山。

 さらに「あの攻撃力、今までの日本のボクサーの中でパウンド・フォー・パウンド(PFP)、一番のボクサーですね。同じ階級のチャンピオンたちは、どうするんだろうかな」と今後の展望に触れた。そして3団体統一を成し遂げた井上、残るはWBOのベルト獲得で4団体制覇となる。現在、WBOの新王者はポール・バトラー(英国)だが、「やりたがらないでしょう」と4団体統一戦は実現しない可能性もあると予想した。井上は「目標である4団体制覇が年内に叶うのならばバンタム級で続けたい。もし叶わないのであれば、スーパーバンタム級に上げて、新たなステージで戦う」と宣言している。

 階級を上げて戦うことについて内山は、「今の階級ならば、一発当たれば倒せるレベル差があるので勝負にならないですね。もともと骨格がでかかったんですけど、筋肉を削って戦っていたんで本来の力が出せなかった。バンタム級に上げて調子いいですよね。もしかしたらスーパーバンタム級がベストかもしれませんね」と見ている。距離感、位置取りが完璧で打ち合いに強いタフさを持っていると付け加えた。ドネアとの前戦では2Rに眼窩底骨折するも戦い続けたタフさがある。

 最後に「パワーがあるだけではなく、パンチも多彩でコンパクトに打てる。スーパーフェザー級まで行けるんじゃないですかね」と内山。井上は階級を上げても「進化するモンスター」が見られそうだ。

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