猪木さん「ありがとうはいい言葉」「パラオに行きたい」回想と最後のサプライズ
1日朝7時40分に79歳で他界したアントニオ猪木さんの公式YouTubeチャンネル『アントニオ猪木 最後の闘魂』に、「アントニオ猪木からのサプライズ」と題した映像が6日夕方にアップされた。
前回1日にアップされた動画「アントニオ猪木『最期の言葉』」では「次回、猪木がまさかの行動に出る」とテロップで予告されていたが、今回はその後編だ。
【フォト】パラオの回想で笑顔になる猪木さん、パラオで現役時代の元気な姿も
映像は9月21日に猪木さんの自宅で撮影されたもの。スタッフが横たわる猪木さんに、まず普段の食事について聞くと「食べたいと思うことはあるんだけど、実際に並べられると、もういいや、となる。だけどまあ二口三口食べて、とりあえずは栄養を摂らないといけないから。世の中にこんだけ色々な商品、要するに缶を一日二日飲んでいれば何も食べないでいいとかね、実際にそれで生きてる人もいるらしいけど、まさかそれじゃ味気ないしね。美味しいものを仲間と食べるのが好きなんでね」と語った。
また「『感謝』とか色々な言葉があるけど、でも結局は『ありがとう』この中に全部含まれている。だから『ありがとう』は、いい言葉だなと」と語った。
猪木さんが自身の引退試合で読んだ「道」という詩が有名だが、「『道』を読んで、『道』の詩を披露して、そして今自分が道に迷っています」と、スタッフたちを笑わせ、猪木さんは「笑わせるつもりはないんだけど、いつからこんなキャラクターになってしまった」と話し、さらに笑いを誘った。
「一時良くなって、また手術して、三回目、四回目には、その度に筋肉が落ちたり、だから最後の時はいきなり10kg落ちた」と厳しい病状を語る猪木さんだったが、良き思い出としてパラオの海でのことを語ると笑顔に。
猪木さんは30代のころから度々パラオを訪れ、長さ4kmのイノキアイランドもあるとても愛した場所だ。
「パラオの海でね、川の流れを、潮の満ち引きを、きれいだしね、これはまた快感。(パラオに)また行きたいね。写真もある」と猪木さんが指さすと、映像ではパラオの海岸でピースサインをする猪木さんや、本を読む猪木さんの写真が映し出された。
「ブラジル、アマゾン、色々なところがあるけど、やっぱりパラオだよ。パンツ一丁で、朝起きたら背伸びして、それで一日が始まる」と猪木さんは思い出を語った。
その後、ヘルパーの介助のもとで飲み物を摂取する猪木さんの姿が映り「ストローで吸う力さえない」とテロップが表示された。「喉の筋肉も衰えていくし」と猪木さん自身も語った。
「猪木さん、また(カメラを)回しにきますね」とスタッフが呼びかけると「どうぞ」と猪木さんは答えた。「その都度、猪木さんの考えていることを残させていただきたいと思っています」とスタッフが言うと「本当久しぶりで、どうしてるかなと」と猪木さんは話しかけた。
一旦、撮影が終わりスタッフがリビングで話をしていると、そこへ猪木さんが車椅子に乗ってやって来た。ヘルパーに髪をセットされながら猪木さんは「ガリガリ君」と要望した。そしてヘルパーがスプーンでガリガリ君を猪木さんの口に運ぶとそれを食べた。YouTubeのスタッフもガリガリ君をご馳走になり、この日の撮影を終えたという。
後日、この部屋に来た本当の理由が猪木さんの事務所より明かされたとテロップが流れた。その理由とは、動画を観た人を驚かせるために「ガリガリの猪木がガリガリ君を食べた」姿を見せたかったとのことだった。
最後まで人々を驚かせることを忘れなかった猪木さん。ご冥福をお祈りします。
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