【訃報】藤ジム・加藤重夫会長が死去、極真の松井章奎、K-1魔裟斗を育てた名伯楽
キックボクシング藤ジムの加藤重夫会長が11月20日の早朝に死去した。80歳だった。数年前より病気療養中だった。極真世界王者の松井章奎、K-1王者の魔裟斗を育てた名伯楽でも知られる。
加藤会長は1942年5月東京都出身、1959年、高校在学中に極真会館の前身である大山道場に入門、腕を磨き大山総裁の命により単身オーストラリアに渡って空手を広め、帰国後は千葉北支部(手塚道場)で指導に当たった。松井章奎(現・極真会館館長)を少年時代から育て上げ、全日本大会二連覇&全世界大会で優勝を成し遂げた。
1985年に極真から独立しキックボクシングの藤ジムを開設し日本チャンピオンなどを輩出。魔裟斗は『K-1 WORLD MAX』で世界チャンピオンの座に就いた。
この訃報に極真会館の松井館長は24日、追悼文を発表。
「この度、加藤重夫先生の訃報に接し謹んで哀悼の意を表します。加藤先生は私が13歳の時に当時の千葉北支部流山道場に入門し、指導を受けた先生です。私にとっては極真空手の最初の師匠、恩師であり、私が現在あるのは加藤先生との縁があったからこそです」と感謝を述べた。
そして米軍座間キャンプやオーストラリアで指導を行ったこと、1966年に当時の人気映画「007シリーズ」の日本を舞台にした第5作「007は二度死ぬ」に大山総裁の指名を受けて藤平昭雄(大沢昇)氏と共に撮影に参加、ショーン・コネリー氏が極真会館に来館した際には貫手の板割り演武を披露してコネリー氏から称賛を浴びたエピソードなど、極真に多大な貢献を残したことを紹介し、今後の極真の発展に勤しんで行くと決意した。
なお、加藤会長のお別れ会は25日、茨城県内で行われる予定。
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