2023/08/09（水）UP
（最終更新：2023/08/09 08:06）

YA-MANと激突する山口裕人©️RISE

　8月26日（土）開催の『RISE WORLD SERIES 2023 2nd Round』の［初代RISEオープンフィンガーグローブ（OFG）-65kg級王座決定戦］でYA-MAN（TARGET SHIBUYA）と対戦する、山口裕人（道化倶楽部）が8日に公開練習を行なった。
【フォト】山口、ダウン奪い合うタリソン戦の激闘シーン！

　公開練習のミット打ちでは、通常オーソドックス構えの山口が、なんとサウスポーで披露。「パンチ当たるかなと思って。やるかもしれない」と飄々と語っていたが、仕上がりの状態を見せない一つの陽動作戦か。

王座戦に自身を見せる山口

　今回の試合でOFG6戦目となる山口。これまでの5戦で一番印象深い試合を尋ねられると、今年3月のタリソン・フェレイラ戦と即答。「めっちゃ楽しかった。あんなにダウンを取り合うのがないでしょ、普通。ああいう試合がまたしたい。あそこまでダウンの取り合いをして、最後に勝ち切ったのが大きい。今までは良い試合をしてもよく負けていた。（その経験で）成長しているかもしれない」といい、今回のYA-MAN戦は「あれを超える試合にしたい」と強く意気込んだ。

山口がお気に入りのABEMAのオリジナルビジュアル©️ABEMA

「王座戦だが、YA-MANと戦うということ自体がデカイ」と期待される激闘に心を躍らせる山口。しかし、その一方でベルトの意味を問うと「意味というか、RISEのベルトなんでね。今までの獲ってきたベルトには悪いですけど、RISEのベルトの価値はめちゃめちゃデカイ」と、プロキャリア50戦近くになる山口にとっても、今回RISEの王座戴冠となれば、自身のキャリアの大きなレガシーとなるようだ。

　YA-MANのRIZINなどでの活躍もあり、現在ファンの間では山口の下馬評は不利となっているが、そのことについて「みんな、YA-MAN勝つと思っているでしょうね。でも、僕はめっちゃ自信ありますよ。負ける気はしない」といい、試合の展開は「なんでもいい。どんな感じになっても構わない。何も決めずにいく」と、これまで通り、綿密な作戦などは立てず、リング上で感じたままの殴り合いに挑む構えを見せた。

　また、今回のこの注目の一戦を放送するABEMAが、この試合のキービジュアルを「殴り合い血戦、夏。」と題し、二人がヤクザ映画さながらのイカツイ格好で立つ姿を公開したが、山口は「実は結構お気に入り。撮影の時、色々と着せられたけど、最終的にあのビジュアルが出てきた時に『カッコええやん』と思いました。日に日に、めっちゃカッコええやんと気に入ってます。

　第2子の出産予定日が試合の4日前であることを明らかにした山口。家族が増えることでより負けられない一戦になりそうだ。果たして、山口は念願のOFGのベルトを巻くことはできるのか。注目だ。

＜山口とYA-MANの近況＞

山口は勝っても負けてもKOの激闘派として知られる、OFGの申し子。21年5月に松本芳道との特別マッチでOFGマッチに参戦。その後も稲石竜弥、東修平、タップロンらと激闘を繰り広げ、今年3月にタリソン“Crazy Cyclone”フェレイラと計6度のダウンを奪い合い、逆転KO勝ちを奪ったばかりだ。

対するYA-MANは、RISEのOFGマッチで名をあげた“キングオブストリートファイト”。昨年6月には『THE MATCH 2022』で芦澤竜誠を初回KO、10月にはRISEで白鳥大珠に判定負けしたものの絶大なインパクトを残した（通常のキック戦）。今年5月には、RIZINで初のMMAに参戦し、三浦孝太に1R TKO勝利している。ちなみにYA-MANのOFGの試合は過去4戦、すべてKO勝ち。