【パンクラス】ドローとなった高橋遼伍vsキム・サンウォンがキムのTKO勝利に変更
昨年12月24日(日)神奈川・横浜武道館にて開催された『PANCRASE340』の第7試合[フェザー級/5分3R]高橋遼伍(KRAZY BEE)vsキム・サンウォン(韓国/KOREAN TOP TEAM)では、バッティングによる高橋のドクターストップを受け、テクニカル判定でドローとなっていたが、高橋の負傷はキムの有効打によるものとして、キムの3R0分0秒TKO勝利へ変更となった。14日に主催者が発表した。
この試合は、1R終盤のバッティングで高橋が右目尻から出血。高橋はバッティングによる眼窩底骨折の疑いで、3R開始直後にドクターチェックを受けて試合ストップとなり、その時点までの判定で1-1(30-28、29-29、28-30)のテクニカルドローとなっていた。
試合後、キムが所属するKOREAN TOP TEAMの代表ジョン・チャンヨル氏からの異議申し立てを受け、パンクラス側の評議員と審判員による映像検証と協議が行われた。その結果、ドクターストップに至った負傷が有効打によるものであったとし、キムのTKO勝利に変更となった。
また、この変更を受けてフェザー級ランキングの順位が変動。高橋に勝利したキムが4位にランクアップし、高橋はランク外になった。
今回の発表の内容は以下の通り。
・結論
試合結果を3R 0:00 キム・サンウォン選手のTKO勝利に変更する。
・理由
(1)事実
第2ラウンドが終了しインターバル終了後、第3ラウンド開始直後にメインレフェリーがタイムストップを要求。高橋選手の右目の状態に対しドクターチェックを要求した。ドクターチェックの結果、眼窩吹き抜け骨折(眼窩底骨折)の疑いがある為、メインレフェリーは試合をストップ。又この怪我の原因が、1R 終盤に偶然起きたバッティングによるものと判断し、オフィシャルルールに則りここまでの判定となる。採点結果は30-28高橋、29-29イーブン、28-30キムとなり、1-1のテクニカルドローとなった。また試合後病院での診察の結果、高橋選手の怪我は眼窩吹き抜け骨折(眼窩底骨折)と診断された。
(2)映像の検証
再検証において、次の観点から映像を確認した。
① バッティングが起きたと判断された1R終盤の攻防において、実際にバッティングは起きていたのか。
②試合が終了する原因となった怪我は、キム選手の有効な攻撃によるものであったのか。
(3)検証の結果
①について
バッティングと認められる行為は確認できなかった。
② について
第1R開始3:50頃、キム選手が放った右ストレートが高橋選手の右目下にクリーンヒット。その後高橋選手は右目を気にするような動きを見せ後退。数秒後、右目付近から出血しているのが確認できる。
上記①②から試合終了となった高橋選手の怪我について
1.バッティングによるものではない。
2.キム選手の有効打によるものであったと判断。
▼パンクラス公式X(旧Twitter)での発表
2023年12月24日PANCRASE340横浜武道館大会
第7試合 高橋遼伍 vs キム・サンウォン戦
試合結果変更のお知らせTKO/3ラウンド 0分0秒(3R開始時点)
×高橋遼伍vs キム・サンウォン○
※有効打によるレフェリーストップにより、キム・サンウォンのTKO勝利詳細・経緯等は添付の資料をご確認ください。 pic.twitter.com/28e4efZny2
— PANCRASE|パンクラス (@_PANCRASE_) January 14, 2024
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