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“築60年”大山倍達が建てた、極真会館 旧総本部は当面存続決定!道場から響く気合い

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2024/01/30(火)UP

極真の聖地、大山倍達が建てた旧本部道場に、極真浜井派の道場生の気合いが響いた(1月27、28日撮影)

昭和39年に極真会館の大山倍達総裁が建てた旧総本部道場(都内・池袋)。空手バカ一代の舞台としても有名だ。現在の極真旧本部道場は写真スタジオの企業が運営。外観はかつての極真会館のままだが、2階以外は写真スタジオとして改装されている。
 2階の道場は時間貸し道場として残したが、利用者が少なく、22年10月に2階道場を閉鎖し写真スタジオに改装予定だった。しかし23年が大山倍達100周年として、スタジオ企業側はまず1年の道場の存続を決定。24年になった今、代表者に話を聞くと、貸し道場として当面は続けていくとした。

【フォト】旧総本部の黒光りする床、築60年の外観、今回の稽古風景も

極真 旧本部道場も築60年

 スタジオ企業代表は「この一年、この道場利用の認知度が上がり、極真の流派やフルコンタクト空手流派の利用も徐々に増えています。歴史的建造物です。維持費もかかりますが、今のところ、存続の方向です」と保存の意向だ。オーナーはこの建物を大幅に修繕、メンテナンスにも費用をかけた。築60年の古い建物は維持に金額もかかるため、できるだけ利用してほしいと語った。

 1月27日、28日、この日は極真会館浜井派がこの旧総本部道場にて、昨年12月に逝去した浜井識安会長(69歳没)の追悼合宿を行った。ここは今から約40年前、浜井会長が大学時代に極真空手に入門した道場で、大山総裁ほか、名だたる高弟が修行した場所。その汗が今でも黒光りした床に染み込んでいる。

浜井派が空手(組手)の顔面の攻防

 初日の27日には大山総裁の内弟子だった、柚井知志師範による、大山総裁時代の基本・移動・型・三本組手を行った。浜井派の浜井美香代表は武道教育、そして大山総裁時代の極真空手の原点回帰を指針として掲げているため、柚井師範の稽古となった。

 2日目は、型の女子世界大会日本代表の実績がある浜井代表による型講習会。ほか師範たちによる浜井識安会長の顔面ありの組手テクニック、“痛くない”ドラグローブを使ったスパーリング講習会となり、非常に濃い2日間となった。

今回、合宿に参加した極真空手家たち

 浜井美香代表は「今は、教育の場でも叱れない風潮になっている。各支部、普段の稽古から、振る舞いや過ちに関しては、きちんと諭し、叱ってほしい。“極真会館浜井派の指導は厳しい”と言われてもいい。それが、社会にとって一つの役割となるでしょう。今回の合宿が“楽しかった”だけではなく、1つでも2つでも学んだ事を道場に持ち帰り、各支部に伝えていってほしい」と武道教育の徹底を確認した。

 なお、現在旧本部道場はキャンペーン中で、基本は平日は最低利用4時間からで1時間あたり1万6千円、休日は最低利用6時間からで1時間あたり2万円のところ全て半額に。更にホームページには出していないが、極真関係者かイーファイトを見たという空手関係者は最低利用時間も半分となり、平日は2時間以上、休日は3時間以上から貸し出しが可能となっている。

 旧本部道場の運営・問い合わせ:Gallery-O(ギャラリー・オー)/TEL:03-6912-9969

▶︎次のページは【フォト】旧総本部の黒光りする床、築60年の外観、今回の稽古風景も

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