【RISE】王者・大﨑孔稀「圧倒して勝つ」挑戦者・大森隆之介「KOだけ期待して」=8.31
8月31日(土)に東京・後楽園ホールで開催される格闘技イベント『RISE 181』の[RISEバンタム級タイトルマッチ/3分5R無制限延長R]で対戦する、王者・大﨑孔稀(OISHI GYM)と同級4位・大森隆之介(EX ARES)の試合前インタビューが主催者を通じて届いた。
大﨑は「レベルの差を見せ圧倒して勝つ」と防衛を誓い、大森は「早期決着以外は考えてない、KOだけ期待して見に来てください」と王座奪取に自信を示した。
【動画】大森の衝撃バックブロー!大﨑、怒涛連打でフィニッシュの瞬間
王者の大﨑は昨年12月、バンタム級の絶対王者・鈴木真彦に挑戦し、フルラウンドの激闘の末3-0の判定で悲願の王座獲得。兄・一貴と目標にしていたRISE史上初の兄弟王座に輝いた。前戦5月には、元ラジャ王者ヨーブアデーンを豪快ボディKOに下している。
挑戦者の大森はフルコンタクト空手出身で、RISEフェザー級王者・門口佳佑の同門。バンタム級では長身の175cmから放つヒザ蹴りでKOを連発している。今年3月に無敗のSB日本スーパーバンタム級王者・山田虎矢太にバックブロー“一撃”失神KO勝利。この大番狂わせが評価され、今回の抜擢となった。
大﨑は先月のカード発表会見で、大森の“飛び級”挑戦に「納得してない」と話していた。その点を改めて聞かれ「納得は全然していないですね。飛び級だったんですけど、逆に飛び級できたからこそ、そこの差が出るんじゃないかなって。僕は積み上げてきたところがあるので、そこの差は試合で出ると思います」とコメント。
続けて「RISEの軽量級は激戦区っていうのもありますし、僕自身も簡単に取れたベルトではないので。そういった意味でも甘くないですし、僕が簡単に渡せるようなベルトでもないです。僕自身もまだここから始まったばかりなので、簡単に渡すわけにはいかないですね」と王者のプライドをのぞかせる。
相手の大森に対する評価は「本当に爆発力があると思います。実際そういう技で倒していますし、見ていて面白い試合をするなっていう風には思っています」と爆発力は認めるも、「その攻撃をもらわなければ当然勝てるなっていう風に思っています」と自信は揺るがない。
イメージするゲームプランに関しては「僕は3、4Rくらいに倒せたらいいかな。(相手は)来るなら1、2Rに一気に来ると思います。逆にそこを乗り切ってコツコツいけば3、4Rくらいで倒せます」と後半戦で仕留める構えだ。
そして防衛したあとについては「RISEの世界タイトルも9月に決まりますし(志朗vs田丸辰の勝者)、そこのベルトも欲しいですし、現状軽量級の世界ではONEが一番なのでそこに出たいっていう考えもあります。そこで僕のお兄ちゃんと兄弟で一緒に出て二人で取りたいので。日本だけじゃなくてRISEの世界のベルトもONEのベルトも兄弟で獲りたいです」とRISEの世界タイトル、さらにはONEも視野に入れている。
ファンへ向けては「相手の大森選手は勢いのある選手ですけど、僕がレベルの差を見せつけて圧倒して勝つので皆さんぜひ会場で応援をよろしくお願いします」とメッセージを送った。
一方の大森は、大﨑の印象を「“穴がない”それに尽きるし、それしかないですね。あとは向こうへのジェスチャーとか、志朗選手の時とか結構見てましたけど、こいつ気が強いなと思いますね。性格悪いんちゃいますか(笑)」と分析。
試合については「自分としても保険をかけて言うわけじゃないけど、かなり劣勢に近いだろうなと思っています。僕がタイトルマッチ決まったのも、皆がこの試合良いやんって思ってくれるのも、僕のKOを期待してKOがあるから勝負論があると思っています。だから1、2Rで決めにいくつもりでいきます。早期決着以外は考えていないです」と客観的な視点を持ちながらも、早期決着を狙う。
大﨑戦の対策としては「大﨑選手は圧力が強い選手なので、みんなプレッシャーで下げられて、出鼻を前蹴りとかで挫かれて疲弊していく。それを門口君にもやってもらって負けないようにする練習はしていますね」とし、「自分の強みと言ったら倒せることなので、その自分の持ち味しか信じていないです。僕は倒せる選手だし、大﨑選手でも当たれば倒れるのでそこには自信を持っています」と自身の攻撃力に絶対の自信を見せる。
チャンピオンになった後の目標を持っているかとの質問には「大﨑選手はONEに行きたいんですよね。僕は全く1ミリもONEに出たいとか正直思っていないです。僕はほんまにこの試合に懸けていて、今後の展望みたいなのも特にはないです。ただ日本の格闘技業界を見て、もっと盛り上げたいっていう、それだけです」と目の前の勝負に全てを懸けるとした。
山田虎矢太戦で見せたバックブローは当然警戒される技となるが、それでも大森は「皆あの試合から僕とスパーリングするってなると警戒するんですけど、ことごとく当たるので自信があります」と話し、「みんな忘れるんですよ。3分間ずっとバックブローのことは考えられないですし、膝が怖くてもずっと膝のことは考えられないじゃないですか。どこかで抜けるタイミングがあって、そこで当てることに長けているんだと思います」とその秘訣も明かす。
最後にファンへ向けては「今回はみんなが勝敗を予想してくれていると思っていて、結構厳しいと言われることが多いんですけど、僕は一発を持っているのでKOだけを期待して会場まで見に来てください。自分も楽しみなので、一緒に楽しみながら試合を見てください」とKOを予告した。
試合では、大﨑が王者の強さを見せつけるか、大森が衝撃フィニッシュで大﨑をも飲み込むのだろうか。
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