メイウェザー戦が話題の59歳タイソンに警鐘、専門家「脳損傷リスクはより深刻」
ボクシングの元世界ヘビー級王者のマイク・タイソン(59=米国)と、50戦無敗の元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー (48=米国)のエキシビションマッチが、2026年春に決定したと発表された。しかし、この対戦に脳振とう後遺症財団の専門家が深刻な懸念を表明している。
【動画】あの時の悪夢が!タイソンが衝撃ダウンした瞬間(1990年2月ダグラス戦)
同財団の開発・運営ディレクター、ネイサン・ハワース氏は、タイソンについて「59歳という年齢だけでも、脳損傷リスクは明らかに高くなる。年齢により、反復する打撃の影響が増大する可能性がある」と指摘。
ボクシングによる慢性外傷性脳症(CTE)の報告は1930年代からあり、現在でも神経変性との関連性が認められているという。神経変性とは、脳や脊髄の神経細胞が徐々に失われていく状態、またはそれによって引き起こされる病気であり、アルツハイマー病やパーキンソン病などが代表的な例だ。
タイソンは2024年11月にジェイク・ポールに判定負けを喫した際、試合中に「意識が朦朧としていた」ため、試合の記憶がないことを告白。しかし、タイソンは引退を拒否していた。
ハワース氏は「高齢者、特に長年頭部外傷にさらされた人にとって、リスクは複合的になる可能性がある。脳震とうが標準的な21日間で回復したとしても、長期的な影響が残る可能性がある。60歳近い人がボクシングをすることで脳の健康に良い影響があるとは考えにくい」と懸念を示した。
このことは、もうすぐ50歳になるメイウェザーにも当てはまるが、メイウェザー 自身は“高齢者同士の対戦”への批判を「嫉妬」と一蹴している。しかしこの医学的見地からのリスクは深刻な問題を孕んでいると言えよう。この見解について、タイソン、メイウェザーはどう考えるのか。
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