【新日本キック】江幡、3度目のラジャ王座挑戦も失敗
新日本キックボクシング協会
「MAGNUM 37」
2015年3月15日(日)東京・後楽園ホール
▼第12試合 ラジャダムナンスタジアム認定バンタム級&WKBA世界バンタム級タイトルマッチ 3分5R
○フォンペート・チューワッタナ(タイ/ラジャダムナンスタジアム認定バンタム級王者)
判定3-0 ※三者とも49-48
●江幡 睦(伊原道場本部/WKBA世界バンタム級王者)
※フォンペートがラジャ王座の防衛に成功、WKBA王座を獲得。
江幡にとって3度目のラジャダムナン王座挑戦。両者はこれまで3度対戦しており、初対決では江幡が判定勝ち、2度目はラジャダムナンスタジアム認定バンタム級王座決定戦でフォンペートが判定勝ち、3度目の対戦となった昨年9月のノンタイトル戦では、手数で上回った江幡が判定勝ちを収めている。
1R、江幡のローに対してフォンペートは前蹴りと左右ミドル。江幡のジャブ、右ボディブローが鋭く決まる。フォンペートは早くも首相撲に持ち込んでヒザを蹴る。
2R、江幡が勝負を仕掛けて強いパンチを連打。強烈な右ボディブローを決めるが、フォンペートの前蹴りと右ミドルをもらう。
首相撲に持ち込んでヒザを蹴るフォンペート。
3R、左右ボディを叩く江幡だが、フォンペートの右ミドルと前蹴りをもらう。接近戦になるとどうしても首相撲に捕まってしまう江幡。ヒザを1発、2発と入れられてしまう。
4R、フォンペートの前蹴り連打からの右ハイが江幡の顔をかすめる。江幡は左右ボディブロー、左フックからの右ストレートで前に出るが、やはり首相撲に捕まってヒザを蹴られてしまう。前蹴りで突き放され、手数が減る江幡。
5R、ポイントで負けていると判断したであろう江幡はパンチを連打して前へ出る。縦ヒジ、パンチで飛び込んでいくが、フォンペートの前蹴りに突き放され、首相撲に捕まってヒザをもらう。ラスト20秒、江幡のパンチが何発かフォンペートのアゴを捉えたが、フォンペートも必死にしがみつく。そして試合終了。
判定はジャッジ三者とも49-48。江幡の3度目のラジャ王座獲りは失敗に終わり、WKBA世界王座も失った。
試合後、江幡は「今の僕の全力を出して負けたので完敗です。作戦通りにやりましたが、僕の武器を防がれてしまった。今までは僕の打ち終わりに組んできたのに、今回は打つ前に組んできました。それを崩せなかった」と試合を振り返り、「越える壁が大きかった、今回が一番やりにくかった」と、ムエタイの底力を感じたと語った。
▼第11試合 日本ライト級王座決定戦 3分5R
○勝次(藤本ジム/日本ライト級1位)
TKO 3R 1分56秒 ※セコンドからのタオル投入
●永澤サムエル聖光(ビクトリージム/日本ライト級2位)
※勝次が第7代王座に就く。
日本ライト級王座は勝次の先輩である石井宏樹、石井達也と受け継がれてきたものであり、後輩としてどうしても欲しいベルト。永澤は9勝1敗2分で13戦目にしてタイトルマッチまでたどり着いたホープだ。
1R、両者ローの蹴り合い。勝次は得意の右ストレートをヒットさせるが、永澤も負けじとパンチを放ってくる。
2R、勝次が右ハイを蹴るたびに応援団から歓声が起こる。勝次は左ミドル、左ボディブローで圧力を強めていく。終了間際にコーナーでの打ち合いとなり、勝次が右フックでダウンを奪う。
3R、両者がアグレッシブに動き始める。永澤がフックを1発当てると、勝次は2発当て返す。
そして、勝次が伸びる右ストレート一閃。永澤が前のめりに崩れ落ち、永澤のセコンドからタオルが投入された。
TKO勝ちで新王者となった勝次は、「東京へ単身出てきて8年、憧れていたベルトをやっと巻きました。夢がやっとかなったけど、目指すところはもっと上にあります。上を目指して頑張っていきます」と王者としての所信を表明した。
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