【修斗】無敵のび太が一本勝ちで王座防衛、本物も応援に来た
サステイン
「プロフェッショナル修斗公式戦」
2015年7月26日(日)東京・後楽園ホール
▼第11試合 メインイベント 修斗世界フライ級タイトルマッチ 5分5R
○内藤のび太(パラエストラ松戸/修斗世界フライ級王者)
一本 4R 4分46秒 ※肩固め
●澤田龍人(AACC/修斗世界フライ級3位・挑戦者)
※内藤が初防衛に成功。
のび太は昨年9月27日のタイトルマッチで、室伏シンヤにスリーパーホールドで一本勝ちして8戦無敗で世界王座に就いた。王者第一戦がこの初防衛戦。挑戦者の澤田は僅か6戦目で世界タイトルに挑戦する19歳のホープ。
試合開始前、のび太には『ドラえもん』の声優・水田わさびさん、ジャイアンの声優・木村昴さんから激励の花束が手渡された。
1R、澤田がパンチでラッシュを仕掛けて攻勢に立ち、のび太はパンチを浴びてバランスを崩し、いきなりピンチ。さらにテイクダウンされたが、のび太は上を奪い返す。澤田が立ち上がるとのび太はパンチからタックルでテイクダウン。澤田も下からパンチ、ヒジを入れる。
2R、のび太がパンチからのタックルでテイクダウンするが、澤田が体勢を入れ替えて上になる。めまぐるしく上下を入れ替える両者だったが、最後に上になったのはのび太の方。逃れようとする澤田を抑え込み、バックも奪う。
3R、のび太はいきなりタックルを仕掛けてテイクダウンに成功。またも両者は上下のポジションを入れ替えるが、のび太がしつこく抑え込み、バックも奪う。立ち上がろうとする澤田を何度も寝技に引き戻す。のび太は時折、パンチやヒザ蹴り。
4Rもパンチからタックルに入り、執念深く寝技に持ち込むのび太。立ち上がろうとする澤田を制し、バックも奪い、抑え込む。激しい消耗戦となるが、両者とも動くため膠着状態にはならない。
そして、澤田を上から抑え込んだ内藤が残り1分で肩固めの体勢に。残り時間を耐えようとした澤田だったが、あと14秒のところでタップ(ギブアップの意思表示)。大歓声に包まれる場内。執念のテイクダウン&寝技でのび太が初防衛に成功した。
のび太に渡されたマイクを奪い取った盟友のジャイアン貴裕は、「のび太はいま格闘技界で最も声援を受けるチャンピオン、そして挑戦者よりも最も頑張るチャンピオンだと思います。チャンピオンが頑張るんだから負けるわけがない。のび太が誰よりも一生懸命頑張って、俺のベルトを防衛してくれると思うので応援お願いします」と、“お前のベルトは俺のもの”と勝ち誇る。
そして、のび太は「自分なんて生きてても死んでもどっちでもいいので、皆さんが楽しんでくれたら僕なんかどうでもいいやと思いました」と言って笑いを誘い、「砂辺さんと戦いたいと思っているので、よろしくお願いします」とパンクラスのフライ級王者・砂辺光久との王者対決をアピールした。
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▼第10試合 セミファイナル 修斗環太平洋ウェルター級タイトルマッチ 5分3R
△松本光史(マスタージャパン/修斗環太平洋ウェルター級王者)
ドロー 判定0-1 ※29-29、28-30、29-29
△川名雄生(SHINWA MMA ACADEMY/修斗環太平洋ウェルター級3位・挑戦者)
※松本が初防衛に成功。
松本は今年4月18日のタイトルマッチで勝利し、8位からチャンピオンへ一気にジャンプアップ。早くも初防衛戦を迎えた。
挑戦者の川名はZSTでプロデビュー後、アマチュア修斗でキャリアを積みなおしてプロ再デビュー。4連勝して王座へ挑戦した。
1R、川名がパンチで攻めるとタックルでテイクダウンにも成功。スタンドに戻るとお互いにパンチを入れ合う。
2R、両者ともパンチからのタックルでテイクダウンを奪い合う。パンチでの攻め手が多いのは川名の方か。松本にテイクダウンを許しても、反転して上を奪い返す。
3R、川名がすぐに右フックをヒットさせてタックルでテイクダウン。そのまま上をキープしてパンチとヒジを入れる。続いてバックを奪ってスリーパーを狙うが、松本が腰を上げて川名を前に落とし、起き上がるところをフロントチョークに捕らえる。
起死回生の逆転かと思われたが、川名は耐えて首を引き抜いて脱出。川名が再び上のポジションを奪ったところで試合終了となった。
判定はジャッジ1名が川名を支持するもドロー。松本の初防衛となった。松本はマイクを持つと、「客観的には見れていませんが、今日は負けたと思うのでもう1回やるなら挑戦して来てください」と川名との再戦をアピール。一度は巻いたベルトをあえて外して記念撮影に応じた。
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