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【全空連】荒賀が薄氷を踏む試合の連続でアジア連覇、香川、染谷ら初優勝

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2015/09/06(日)UP

■外国人のリーチのある裏回し蹴り(掛け蹴り)に苦戦

植草の残り20秒のハミデの裏回し蹴り。横蹴りのフォームからカカトまたは足の裏で蹴ってくる。受けていても膝を曲げて後頭部に入ることからこの大会で一本を取る選手が多かった。

 18歳以上のアジアトップクラスの選手たちが集うアジアシニア空手道選手権大会で今回優勝候補と目された植草歩が準決勝で敗退。相手はイランのハミデ。2年前の前回大会でも植草はハミデに決勝戦で敗れており今回がリベンジ戦だったが2-2のポイントで並んだラスト20秒、ハミデの上段蹴り(裏回し蹴り)で一本(3ポイント)。

 5-2となりポイント差を埋めるべく残り20秒積極的に攻める植草だったが突きで有効1を返すに止めまり、5-3でハミデが勝ちリベンジならなかった。

 この裏回し蹴り、今回荒賀龍太郎も決勝でもらってリードを許した技。かかと落とし蹴りのように内側の軌道で相手に当てるが、かかと落としは相手に対し正面を向いて蹴るのに対し、裏回し蹴りは横蹴りのフォームから内側の軌道で半円を描き相手の上段にカカト、足の裏を当てていく技。

準決勝ハミデに敗れはしたものの3位決定戦では7−2と差をつけ圧勝した植草。

 植草の場合、手でガードしていたが、それを巻き込むように入ってくる。ヒットはしないものの基本は安全性を考慮した寸止めルールなのでヒットまで数センチ離れていても一本となる場合が有る。

 突きで攻めに入った時に裏回し蹴りで合わせてくるのでサイドステップで受けるのも難しい。
来年の世界大会に向け対策が必要となる。 

次ページは初日(4日)組手の部、形の部の優勝者レポートと個人戦の全試合結果

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