【ボクシング】田口良一がV2、八重樫との統一戦は「流れに任せる」
ワタナベジム
「BOXING THE BEST OF BEST 大晦日ダブルタイトルマッチ」
2015年12月31日(水)東京・大田区総合体育館
▼WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ 3分12R
○田口良一(ワタナベジム/WBA世界ライトフライ級王者)
TKO 9R終了 ※戦意喪失
●ルイス・デラローサ(コロンビア/WBA世界ライトフライ級7位・挑戦者)
※田口が2度目の防衛に成功。
5月に行われた初防衛戦でKO勝ちを収め、それまでのニックネームだった“強かわいい”を卒業し、新たに“強カッコいい”宣言をした田口が2年連続で大みそかのリングに立った。
2度目の防衛戦。勝てば同じライトフライ級のWBC王者・木村悠や2日前の29日に王座奪取したIBF王者・八重樫東との統一戦に注目が集まる。田口自身も対戦を望む八重樫がテレビ解説席に座り、試合を見守る中での防衛戦だった。
1Rはリーチの差を活かして序盤から田口が左ジャブを連打してデラローサを牽制。しかしデラローサは田口の左をかいくぐって下からパンチを突き上げる。前日には「私に勝つのは困難。田口が驚くような試合をする」と語っていたデラローサは、その言葉通り、上体を振りながら前に出て逆に田口を追い詰めていく。デラローサの手数が勝るかたちで1Rが終了。
続く2、3Rも展開は変わらず、下から突き上げるデラローサの左ジャブと右のロングフックに手を焼いた田口は、動きも鈍くなかなか突破口を開けない。
迎えた4R、田口は左ボディブローからショートの右フックを当てるなど、この試合で初めて攻勢に転じる。そして上から叩きつけるような右ストレートでデラローサの進撃を止めた。
「ポイントを取られていると思い、ボディから切り崩していこうと思った」と試合後に田口が語ったように、田口は左ボディから左フックを返すなど、6Rあたりからようやく本来の動きを取り戻した。
8Rには左ボディから右フックを当てて、デラローサの左目上をカット。これは田口の的確な有効打によるものだ。
そして9R、田口はエンジンをかけて左ボディから左フック、右フックと連打で畳み掛けると、デラローサはこの試合初めてクリンチで田口の攻撃を避け、その後も後退を余儀なくされる。距離ができたところで田口が右ストレートをヒット。あわやダウンの場面に会場は大きく沸いた。
10RのKOシーンを期待した会場に、場内アナウンスで「青コーナーから棄権の申し出があり、田口選手の9R終了、TKO勝ちになります」とのコール。田口は初防衛戦に続いて2試合連続のKO防衛を決めた。
終わってみればKO防衛の田口だが、「相手の土俵で戦ってしまった」と反省しきり。「前半は相手の気迫や殺気立った雰囲気に飲まれて自分の動きができなかった。中盤から距離を取って左ジャブを当てていったらそれが功を奏した」と田口。
最後はファイターらしい猛攻を浴びせたが、9R終了までのジャッジは85-86、87-84田口)、84-87と2-1でデラローサが勝っていた。
気になる統一戦についても「この内容ではとても言えない。自分の中ではWBA暫定王者がいるので、そこをクリアしないと…。次の試合はジムが決めた相手とやるだけ。流れに任せます」と複雑な胸中を語った。
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