【ZONE】地球上で最も過激な格闘技、衝撃KO連発
FIGHTING GLOBE
「ZONE4『原点回帰』」
2016年5月1日(日)神奈川・横浜文化体育館
▼第8試合 ZONEラウェイルール 3分5R(インターバル90秒)
○ソーゴームドー(ミャンマー/2010年ラウェイ王者)
TKO 1R 1分15秒 ※レフェリーストップ
●プロイタクシン・ノー・ナクシン(タイ/元ラジャダムナンスタジアム認定国際式ボクシング・スーパーウェルター級8位)
“地球上で最も過激な格闘技”と呼ばれるミャンマーの格闘技ラウェイの試合がキックボクシング大会『ZONE』で2試合行われた。ラウェイは手にグローブは着けずバンテージのみ着用し、パンチ、キック、ヒジ打ち、ヒザ蹴りに加え、頭突きや投げ技、立ったままの関節技と絞め技もあり。
1Rダウン3回でKOとなり、全ラウンドを通して4回ダウンしてもKO。立ったままの関節・絞め技をかけられた状態で故意にヒザをついたり倒れたりするとダウンとなる。判定はなく、KOで決着がつかなかった場合はドロー。
非常に特徴的なのは、選手が劣勢の場面やダウンを喫した場合に、セコンドは一度だけ「タイム(待った)」をかけることができ、90秒間休ませることが出来るというルールがあること。また、ローキックが金的に入ってダウンしても、故意でないと見なされた場合はダウンとなる。
選手がダウンして2秒経ってからダウンカウントはスタート(2秒以上倒れていないとダウンは不成立)となり、1カウントは通常の約1秒ではなく約2秒。つまり、ボクシングやキックボクシングの10カウントの倍となる20カウント相当となる。
この超過激なルールで、ラウェイ現役最強戦士だというソーゴームドーと、ムエタイの殿堂ラジャダムナンスタジアムでボクシングルールのウェルター級8位にランクされていたプロイタクシンが対戦した。プロイタクシンはムエタイの経験も豊富だ。
1R、ソーゴームドーが足をなぎ払うように蹴る強烈な右ローで先制。これでプロイタクシンはたびたびバランスを崩す。
プロイタクシンは首相撲に持ち込んでのヒザ蹴り、ヒジで反撃する。
パワフルなソーゴームドーは攻めに勢いがあり、プロイタクシンが左ミドルを蹴ると右ローで足を刈って転倒させる。そして、右ローでプロイタクシンがバランスを崩したところへパンチの連打、プロイタクシンがロープに詰まると頭から飛び込んでの頭突き。
この一発でプロイタクシンは目を見開いて失神。ピクリとも動かずレフェリーが試合を止め、セコンドが声をかけても全く反応せずリング内は一時騒然となったが、意識を回復して担架で運ばれた。
パンチ、キックのコンビネーションに頭突きが組み込まれているというラウェイの恐るべき技術が発揮された試合となった。
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▼第7試合 ZONEラウェイルール 3分5R(インターバル90秒)
○ニャリンアウン(ミャンマー/2014年ラウェイ王者)
KO 2R 2分25秒 ※右ストレート
●金子大輝(リバーサルジム川口REDIPS)
2014年のラウェイ王者ニャリンアウンに金子が挑んだ。金子は2月にミャンマーに遠征し、ラウェイに挑んで健闘したが敗れており、今回再挑戦。小中高と経験した器械体操から高校3年で格闘技の道へ進み、昨年からは中国へ遠征して立ち技で経験を積んでいる。
1R、ニャリンアウンは低い体勢から力強い右ストレートを出して前に出る。金子は左ローと三日月蹴りで迎撃し、この三日月蹴りをニャリンアウンは嫌がる素振り。接近すると頭突きの打ち合いとなって場内が大きくどよめき、金子は右目上から流血。
2Rもニャリンアウンはパンチで攻めていくが、金子は距離を取っての蹴り。パンチから三日月蹴りを突き刺す金子に、ニャリンアウンは前へどんどん出て行った頭突きとパンチ。金子がパンチをヒットさせて優勢となり、頭突きでダウンを奪う。
しかし、ニャリンアウンは2秒で立ち上がり、ダウンにはならず。金子は上から頭突きを振り落とすが、ここでニャリンアウンが下から頭を上げるようにしてカウンターの頭突き。今度は金子がダウン。するとここでセコンドから「タイム」がかかり、金子には90秒の休憩が与えられた。
再開後、再び蹴りとパンチで優勢となる金子だったが、コーナーに詰まったニャリンアウンがヒジとヒザで反撃。頭突きとヒザ蹴りでまたもダウンを奪う。鼻血を出しながら何とか立ち上がった金子だったが、最後は右ストレートでマットに沈んだ。
★「ZONE 4」キックボクシング戦の試合結果はこちら
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