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【UFC】43歳のハント、母国凱旋試合で6連勝中の野獣をTKO

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2017/06/11(日)UP

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試合レポートと同時にアップする速報動画では、KOシーンはスーパースロー再生。

 

ハント(右)の強烈なパンチにルイス(左)の顔が大きくゆがむ

UFC
「UFC FIGHT NIGHT:LEWIS VS HUNT」
2017年6月10日(土・現地時間)ニュージーランド・オークランド スパーク・アリーナ

▼メインイベント・第12試合 ヘビー級 5分5R
○マーク・ハント(ニュージーランド/同級7位)
TKO 4R 3分51分 ※パンチ連打→レフェリーストップ
●デリック・ルイス(アメリカ/同級6位)

 現在43歳のハントは2001年にK-1 WORLD GP世界ヘビー級トーナメントを制し、2004年にはPRIDEでMMAデビューも果たすなど、日本のリングで活躍した人気ファイターだ。UFCには2010年9月から参戦。今年3月の『UFC 209』ではアリスター・オーフレイムとの元K-1 WORLD GP王者対決に臨むも3RでKO負けを喫し、今回は初の母国凱旋試合にして再起戦となる。

 対するルイスは“ブラック・ビースト”の異名を持つUFCヘビー級トップファイターの一人。これまでにガブリエル・ゴンザーガ、ロイ・ネルソン、トラヴィス・ブラウンといった強豪を次々と破り現在6連勝中。2月のブラウン戦ではダウン寸前に追い込まれながらも大逆転のKO勝ちを収めている。

 1R、じっくりと様子をうかがうハントに対し、ルイスはハイとローを散らす蹴り主体の攻め。巨体ながらも軽快に二段蹴りも繰り出し、会場を沸かせる。

 2Rに入ると右ローを返し始めるハント。しかし、ジャブから踏み込んだところへ、ルイスの指が目に入りドクターチェックを受ける。再開後、なおもハントはローを蹴りながら徐々に間合いを詰めると、終盤に豪快な右フックをヒット。たまらず後退したルイスにパンチをまとめ、終了間際には左フックでよろめかせる。 

 3R、ルイスはダメージからか、足が止まる場面が見られるようになるが、それでもハントが近づくと鋭いアッパーとフックを振るう。しかし、ハントはジリジリと近づきルイスをケージ(金網)際へと追い込むと、振りかぶるように右フックを放ち、ボディブローも見舞う。

 4R、さらに動きが落ちたルイス。ハントの右ローを嫌がり始め、強烈なワンツーも被弾してよろめく。ハントがボディと顔面にパンチをまとめ続けると、ルイスは足が止まり両手で頭を覆って体を丸めた状態に。戦意も喪失したか、防戦一方となったところでレフェリーが試合を止めた。

 ハントが6連勝中のルイスを相手にTKO勝ち。初の母国凱旋試合を勝利で飾った。試合後には息子たちをケージ内に招き入れると、「長年、異なる2つの競技のトップレベルで戦ってきた。サポートし続けてくれた人たちに感謝している」と感謝の言葉を述べ、大声援に応えた。
 
 一方、敗れたルイスは満身創痍の状態でインタビューに応じ、来週に結婚式を控えていることを明かすと共に「これがおそらく最後の試合になるだろう」と引退を示唆。会場からは拍手が送られた。


 

1Rにピンチを迎えた廣田。逆転を狙ったがボルカノフスキーの勝利となった

▼第7試合 フェザー級 5分3R
○アレックス・ボルカノフスキー(オーストラリア)
判定3-0 ※三者とも30-27
●廣田瑞人(CAVE)

 廣田はボクシング仕込みのパンチを持ち味としており、2009年8月に戦極(SRC)ライト級王座、2011年8月にDEEP同級王座を獲得した実績を持つ。2013年にUFCと契約を果たしたが、2連敗を喫してリリース(契約解除)に。しかし、2015年にUFCとの契約を懸けたトーナメント『ROAD TO UFC JAPAN』を勝ち抜き、UFCとの契約を再び手にした。UFC復帰戦となった昨年12月の大会ではコール・ミラーを破りUFC初勝利を上げている。

 対するボルカノフスキーはこれまでに14勝1敗の好戦績を収めており、このうち9勝がKO・TKOという強打の持ち主だ。2015年12月にはグアムの『PXC』で、現在RIZINで活躍中の矢地祐介に一本勝ちを収めてフェザー級王座を獲得。昨年11月に迎えたUFC初陣では粕谷優介にKO勝ちしている。

 1R序盤、ボルカノフスキーがパンチから組み付き、廣田をケージに押し込むと、離れ際に鋭い右フックをクリーンヒット。後方へ倒れた廣田に対し、ボルカノフスキーは上からエルボーを連打する。いきなりピンチに陥った廣田は懸命のディフェンスから足関節を仕掛けて応戦。ボルカノフスキーはマットに尻が着くが、すぐに立ち上がるといったん離れて構え直す。

 再びボルカノフスキーは組み付いて廣田をケージに押し込むと、またも離れ際を狙って電光石火のバックスピンエルボーをヒットさせる。残り1分のところでもテイクダウンを許した廣田は、ラウンド終了を迎えると「くそう」と悔しがる。

 2R、巻き返したい廣田はパンチで前に出るが、組みの攻防から離れ際に再びバックスピンエルボーを被弾して腰が落ちる。ボルカノフスキーは立ち上がろうとする廣田にしつこく組み付きコントロール。ラウンド終了間際にも右フックで廣田をダウンさせる。

 3R、後が無い廣田は積極的にパンチを放つが、ボルカノフスキーは左右フックから組み付いて、離れ際にバックスピンエルボー。廣田も組み付き足を掛けてテイクダウンを試みるが、ボルカノフスキーは素早く反応して倒れない。打撃戦でもボルカノフスキーは距離を取りながら巧みにヒットを重ねた。

 ダウンを奪われながらも持ち堪えた廣田であったが、結果はボルカノフスキーにフルマークの判定負け。UFC復帰2戦目は完敗となった。

●次ページ:“ストラッサー”こと国本起一が2年半ぶりの復帰戦

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