【UFC】43歳のハント、母国凱旋試合で6連勝中の野獣をTKO
▼第3試合 ウェルター級 5分3R
○ザック・オットー(アメリカ)
判定2-1 ※29-28、28-29、29-28
●国本起一(フリー)
現在36歳の国本は元プロスケーターという経歴を持ち、格闘技を始めたのは24歳から。ストラッサー起一のリングネームでパンクラスやHEATで活躍し、2012年6月にHEAT総合ルール・ウェルター級王座を獲得した実績を持つ。UFCには2014年1月から参戦し、3勝1敗の好成績を残していたが、2015年9月に膝の手術を受けて戦線離脱。今回が実に約2年半ぶりの復帰戦となる。
対戦相手のオットーは14勝4敗の戦績を持ち、このうち3勝が打撃によるTKO、11勝がチョークスリーパーなどの絞め技による一本勝ちだ。UFCには昨年10月から参戦し、1勝1敗の戦績を収めている。
1R、オットーはサウスポーの構えからワンツーと左ミドル&インローを散らす。国本は左右ローを返すが、徐々にオットーのパンチを顔面に受ける場面が目立ち始める。国本はローに合わせてタックルを仕掛けるが、腰の強いオットーを崩せない。
2Rに入ると、国本が左ミドルをキャッチしてテイクダウンに成功。上からパンチを落とすが、オットーは突き放して一気に立ち上がる。国本は逃すまいとすぐに組み付くが、オットーはこれを潰してバックマウント奪取からチョークを狙う。国本は体をひねって上手くトップを奪い返すとフロントチョークに持ち込むが、これを外したオットーがトップをキープするかたちでラウンド終了を迎える。
3R、国本は右ストレートをヒットさせ、すかさずタックルからテイクダウンに成功。パウンドを落としながらパスガードを試みるが、オットーのディフェンスを崩せない。粘る国本は終盤にバックマウントを奪いチョークを狙うが、オットーは体を捻ってトップを取り返す。両者が立ち上がると国本はすかさずギロチンチョークを仕掛けたがここで試合終了。
徐々に巻き返しを見せた国本であったが、オットーを崩せずスプリット判定負け。約2年半ぶりのUFC復帰戦を勝利で飾ることはできなかった。
ALL PHOTOS By courtesy of Zuffa LLC / Getty Images
▼セミファイナル 第11試合 ミドル級 5分3R
○デレク・ブランソン(アメリカ/同級8位)
KO 1R 1分16秒
●ダニエル・ケリー(オーストラリア/同級15位)
ブランソンはStrikeforceでプロデビュー。2013年に同団体がUFCに統合されると、そのままUFCに移籍した。昨年9月にはユライア・ホールを初回KOに下している。対するケリーは柔道の元・五輪オーストラリア代表で2014年11月にUFC初参戦。3月大会では元UFCライトヘビー級王者ラシャド・エヴァンスを破っている。
サウスポーの構えから伸びのある左フックを振るうブランソンに対し、ケリーはガードを高めに保ちながらジャブとローを返す。しかし、ブランソンのジャブからの強烈な左フックがケリーのアゴにクリーンヒット。後方へ倒れたケリーにブランソンが鉄槌を落とすとレフェリーが試合を止めた。ブランソンがあっけなくKO勝ちを収めた。
▼第8試合 フライ級 5分3R
○ベン・グエン(アメリカ/同級12位)
一本 1R 49秒 ※リアネイキッドチョーク
●ティム・エリオット(アメリカ/同級8位)
エリオットは昨年行われた「The Ultimate Fighter」(通称TUF)の契約争奪トーナメント決勝で、修斗世界バンタム級王者・扇久保博正を破って優勝。UFCフライ級タイトル挑戦権も手にし、12月には王者デメトリアス・ジョンソンに挑戦したが判定で敗れた。
対するグエンは2015年5月からUFCに参戦し、3勝1敗の好戦績を収めている28歳のベトナム系アメリカ人ファイターだ。
1R、タックルを狙うエリオットの頭が下がったところにグエンのハイがヒット。エリオットがいったん離れて横蹴りを繰り出すと、グエンは右フックから一気に間合いを詰めてヒザ蹴り。エリオットはすかさず首投げを放つが、バックを取ったのはグエン。パウンド落としながらチョークを仕掛ける。
エリオットはマットの上を転がり脱出を図るが、グエンを背負ったまま立ち上がったところでチョークをかっちりと極められタップした。グエンがTUF優勝者から秒殺一本勝ちを収めた。
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