【UFC】五味隆典、無念の1R一本負けで4連敗、井上直樹はデビュー戦で勝利
▼第2試合 フライ級 5分3R
○井上直樹(空手道白心会)
判定3-0 ※三者とも30-26
●カールス・ジョン・デ・トーマス(フィリピン)
井上は2014年にDEEPの新人王戦「フューチャーキングトーナメント」で連続一本勝ちして優勝。現在プロ10戦全勝の快進撃を続ける超新星だ。DEEP JEWELSストロー級王者・魅津希(みづき)の弟としても知られる。大会目前の6月14日に20歳になったばかりで、日本人最年少UFCデビューとなる。
対するデ・トーマスは母国フィリピンのMMA団体「URCC」を主戦場とし、こちらもプロ6戦全勝の戦績を収める20歳の新鋭だ。井上と同じく、今回がUFCデビュー戦となる。
前日計量でデ・トーマスは契約体重(125ポンド=約56.7キロ)を6ポンド超過。報奨金の30%を井上に支払うかたちで試合が成立することとなった。
試合は1Rから井上が寝技で圧倒。早々にデ・トーマスのバックマウントを奪い、パウンドを落としながらチョークを狙う展開に。デ・トーマスが脱出を試みると、井上は次々と三角絞めや腕十字を流れるように仕掛けていく。
2R終了間際には腕十字がかっちりと極まり、デ・トーマスの腕は完全に伸び切った状態になるが、脅威の粘りでラウンド終了のブザーを聞く。しかし、3Rも同様の展開で井上が寝技でデ・トーマスを圧倒。極め切ることはできなかったが、井上が堂々の戦いぶりでフルマークの判定勝ち。20歳で迎えたUFC初陣を白星で飾った。
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▼メインイベント・第12試合 女子バンタム級 5分5R
○ホリー・ホルム(アメリカ/元UFC女子バンタム級王者/同級5位)
KO 3R 1分09秒
●ベチ・コヘイア(ブラジル/同級11位)
女子プロボクシング世界3階級制覇の実績を持つホルム。2015年11月に当時UFCの女子バンタム級絶対女王に君臨していたロンダ・ラウジーをKO撃破し、新女王に輝いた。
しかし、昨年3月の初防衛戦でミーシャ・テイトに一本負けを喫して王座から陥落。続く7月のヴァレンティーナ・シェフチェンコ戦にも敗れた。今年2月には階級を上げて初代UFC女子フェザー級王座決定戦に臨んだが、ジャーメイン・デ・ランダミーに判定負けして3連敗に。今大会は再びバンタム級に戻しての正念場となる。
対するコヘイアもプロデビューから9戦全勝で2015年8月にラウジーに挑むも、1Rわずか34秒でKO負け。昨年4月にはラケル・ペニントンに判定で敗れて2連敗となった。しかし、以降はジェシカ・アイに判定勝ち、マリオン・レノーにも引き分けて復調している。
1R、3分近く遠い間合いからジャブで探り合う展開が続いたところで、サウスポーに構えるホルムがようやく右の関節蹴りを2発。しかし、再び離れて見合った状態が続き、場内からはブーイングが起こる。終盤にもホルムがコヘイアのパンチに再び関節蹴りを合わせ、さらに左ハイも繰り出すなど蹴りを多用する。
2Rも距離を保つ両者に会場のブーイングはさらに増し、手拍子も起こる。両者にレフェリーから口頭注意が与えられると、互いにスーパーマンパンチやバックハンドブローを繰り出すようになるが、間合いが遠く当たらない。終盤にようやくコヘイアが組み付くが、すぐにラウンド終了のブザーが鳴る。
3R、来い来いと挑発を繰り返し始めたコヘイアであったが、ホルムがこれに応えるようにヒザ先の軌道が変化する左ハイ。スネが側頭部に直撃し後方へ倒れたコヘイアに、ホルムが顔面にとどめの左を入れたところで、レフェリーが試合を止めた。
観客のブーイングは一瞬にして大歓声に。圧巻のKO勝利でシンガポール大会のメインを飾ったホルムは、勝利のバク転パフォーマンスを披露。マイクを向けられると、「素晴らしい気分だわ。ブーイングは聞こえていたけれど、クリーンショットを当てる作戦だったのよ。1年半ぶりの勝利ね」と振り返った。
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