【NKB】ミドル級王者・西村清吾がMAとの王者対決制す
日本キックボクシング連盟/NKB実行委員会
「闘魂シリーズ vol.2」
2018年4月21日(土)東京・後楽園ホール
▼第10試合 メインイベント 3分5R
○西村清吾(TEAMKOK/NKBミドル級王者)
判定2-1 ※50-48、48-50、49-48
●井原浩之(Studio-K/MA日本ミドル級王者)
NKBとMA日本キックボクシング連盟のミドル級王者対決が実現した。NKBの西村は2015年2月、35歳でのデビュー以来5戦負けなしの快進撃。その後、田村聖と3戦し、1戦目は引き分け、2度目の対戦である昨年4月の王座決定戦で判定負けしたが、9月に田村の持つベルトに挑み、王座を奪取した。
対するMAの井原は昨年4月、INNOVATIONウェルター級王者・門田哲博に判定2-0で惜敗するも、5月にMA日本ミドル級王座決定戦でyama刃を下して念願のタイトル獲得を果たした。
1R、蹴りで攻める井原に対し、西村はパンチで圧力を掛ける。西村はガードをこじ開けるほどの強い左ストレートを打ち込み井原をロープに追い詰めると、パンチとヒジをまとめて試合を優位に進めた。
2R、前に出てくる井原をヒジとパンチで止める西村。井原はヒザとミドルを蹴り西村の体力を削りに行く。首相撲では身長の高い井原が西村を転倒させる場面も。
3R、井原の右ローが西村の下腹部に入り試合は一時中断。再開後、ミドルと左ストレートを放つ西村だが、カウンターでミドルを合わせられてしまう。しかし、西村は井原のミドルをキャッチし転倒させるなどして、井原にペースを握らせない。
4R、井原の前進を止める西村はスタミナの消耗が激しい。両者とも前に出るため首相撲で組み合う展開が多くなる。
5R、首相撲から転倒させ合う両者。しかし、西村が左右の縦ヒジをガードの隙間に入れていく。互いに削り合いながら試合終了。判定は2-1で西村が辛勝。NKB王者がMA王者に競り勝った。
試合後、西村はリング上で「NKBのベルトを守れて安心しました。地元で試合ができて、仲間も来てくれました。皆さんのおかげで勝てました」と感謝を伝え、「早く若い子が出て来てくれないと僕が(リングに)上がらないといけないので、若い子たち早く上がって来て下さい」と、若手選手たちにメッセージを送った。
▼第9試合 セミファイナル 3分5R
○棚橋賢二郎(拳心館/NKBライト級1位)
負傷判定3-0 ※40-38、40-37、40-37
●稲葉裕哉(大塚道場/NKBウェルター級2位)
※偶発性のバッティングによるカットで稲葉がドクターストップ。4Rまでの判定で決着
棚橋は「倒すか倒されるか」の試合を信条とするアグレッシブファイター。その攻撃力は凄まじく、デビュー戦ではパンチ一発で相手は失神させ病院送りにした。2月大会ではゴングと同時にラッシュを仕掛け、NKBライト級4位・野村礼央を1RでKOしている。
一方、1階級上のトップランカーである稲葉は、堅実なテクニックと恵まれたフィジカルが武器。棚橋のパワーをテクニックで封じ込めたいところ。
1R、棚橋がゴングと同時に突進。左右フックを叩きつける。しかし、稲葉は固くガードを固め、冷静にローを蹴る。首相撲では稲葉がコツコツとヒザを入れていく。
2R、前のラウンドと同様に棚橋はフックで攻める。稲葉はガードをするが、その圧力で下がってしまい劣勢に立たされる。近距離での攻防が続く中、偶発性のバッティングで稲葉が左目尻をカットしてしまう。ドクターチェックが入るが試合は続行。今度は逆に稲葉が距離を詰め、首相撲からヒザを連打した。
3R、棚橋のフックに押され後退する稲葉。終盤、稲葉のガードが空いた隙間に棚橋の左フックがヒット。ダウンした稲葉がすぐに立ち上がり、そのままラウンド終了のゴング。ひたすらフックを打ち続けた棚橋が、ついにダウンを奪った。
4R、首相撲に持ちこみヒザで攻める稲葉だったが、2Rに負傷した左目尻の傷が開きドクターチェックが入る。ここで、試合続行不可能と判断が下り、4Rまでの負傷判定に。判定は3-0で棚橋の勝利となった。
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