【レベルス】梅野源治がケンカ殺法でドウリャをKO
Def Fellow
「REBELS.57」
2018年8月3日(金)東京・後楽園ホール
▼メインイベント 第9試合 ライト級 3分5R WPMFルール
〇梅野源治(29=PHOENIX/元ラジャダムナンスタジアム認定ライト級王者)
KO 3R 50秒 ※右ヒジ打ち
●ピエトロ・ドウリャ(31=オトマニジム/道場ドウリャ/A1世界王者)
梅野は2月のルンピニースタジアム認定ライト級王座決定戦でクラップダムにTKOで敗れ、日本人初のルンピニー王座獲得に失敗。一時は引退も考えたが、クラップダムへのリベンジを宣言して6月大会でルンピニースタジアム認定スーパーライト級5位ピンペットと対戦し、判定勝ちで復活した。
この試合で上腕二頭筋を断裂する怪我も負ったが、「クラップダムへのリベンジのためには休んでいる暇はないです」と連続出場をアピール。梅野は「仮想クラップダムとして、サウスポーのパワーファイターと戦いたい」と希望したが、現在、ルンピニーのランキングにはサウスポーがいない。そこで梅野の相手として浮上したのが、来日経験のあるドウリャだった。
ドウリャは2016年3月に初来日し、WPMF日本スーパーライト級王者(当時)不可思とドロー、RISE三階級制覇・裕樹に判定勝ちと実力を見せつけている。5月に保持している世界タイトルをKOで防衛と絶好調のようだ。
梅野がタイ人以外の外国人選手と対戦するのは、2017年2月のワンマリオ以来。数々の強豪選手を生んだオランダのキックボクサーと対戦するのは今回が初めてだ。
1R、梅野が強い右ミドルを蹴ると必ず軸足を蹴り返すドウリャ。梅野の顔面へ前蹴りも放つ。これが目に入り、梅野は「焦った」という。梅野は気合いが入りすぎかパンチがやや大振りに
2Rも梅野が前へ出て右ミドルを強く蹴り、ドウリャはパンチを合わせに来る。梅野はパンチとヒジも繰り出し、ドウリャはフックで応戦。激しい攻防となり、両者ともに流れで急所を蹴ってしまう攻撃も目立った。
3Rが始まると梅野が一気にラッシュを仕掛ける。パンチとヒジ、そして首相撲に持ち込むとヒザ蹴りの連打。場内は梅野の攻撃が当たるたびに大歓声が沸き起こり、コーナーまで追い詰めた梅野は最後に右の縦ヒジを叩きつけた。
ドウリャはコーナーにうずくまり、そのまま立ち上がることが出来ず10カウント。梅野が豪快なKO勝ちを飾った。
場内は歓声に包まれ、梅野はロープに飛び乗って勝利をアピール。マイクを握ると「今日は中国からもわざわざ応援に来ていただきました。一人一人の声援があるから勝つことが出来ました。試合内容はよくなかったと思いますが、10月にクラップダムと出来るのであればリベンジしたいです。僕は一度もリベンジマッチで負けていないので、やるといったらやるので、PHOENIXの仲間の協力を得てもう一度世界で一番の男になろうと思います」と、クラップダムへのリベンジとルンピニー王座再挑戦をアピールした。
試合後のインタビューでは「今日の試合では昔の荒々しさを取り戻したかった。見に来ている人は何が見たいかと言うと、僕がムエタイが強いからではなくケンカみたいなスタイルでガンガン強気で行くところに価値を見てくれていたと思うんです。皆さんが思っている通りの試合スタイルを見せたいと思って今回はやりました」と、今回の試合テーマを語った。
▼セミファイナル 第8試合 スーパーバンタム級 3分5R WPMFルール
△KING強介(33=ロイヤルキングス/REBELS-MUAYTHAIスーパーバンタム級王者)
ドロー 判定0-1 ※48-48、48-49(宮元)、48-48
△宮元啓介(25=橋本道場/元WPMF世界スーパーバンタム級王者)
強介は関西を中心に活躍してきた、打ち合い上等のハードパンチャー。26歳と遅めのデビューだったが、今年の4月大会でREBELS-MUAYTHAIスーパーバンタム級王者KOUMAを1RでKOし、新王者となった。
王座戴冠後の第一戦として用意されたのは、国内軽量級のトップクラスで活躍し続けてきた宮元。那須川天心をはじめ、WPMF世界スーパーバンタム級王者・小笠原瑛作、WKBA世界スーパーバンタム級王者・江幡塁など55㎏のトップクラスと拳を交えてきた。
1R、パンチを巧みに当ててくる強介に対して、宮元は蹴りで応戦。宮元の三日月蹴りが鋭く突き刺さり、すかさず宮元はボディへパンチを集中させる。
2R、宮元はミドルキックと三日月蹴りを蹴り分ける。強介は蹴りを出させてすかさずパンチを打ち込んでいく。宮元はヒザ蹴りで反撃。強介のパンチのヒットが目立ち始める。
3R、強介は強い右ローと右ミドルを蹴って宮元を誘い、宮元が攻撃を出してくるとパンチを合わせに行く。宮元も強介のパンチの打ち終わりにハイキックを狙おうとするなど一進一退の攻防。
4R、両者組み合う場面が多くなるが、強介は的確にパンチをヒットさせていく。宮元もロー、ミドルで応戦するが手数が少ない印象。
5R、強介が手数を出して前へ出るがこのラウンドも組みが多くなり、両者何度もブレイクを命じられる。組み合うとヒザ蹴りを多く出すのは宮元。しかし、両者とも決定打はなく、ジャッジ1名が宮元を支持したがドローとなった。
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