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【DEEP KICK】谷岡祐樹がKO勝ちで初防衛戦に弾み

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2018/10/03(水)UP

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強烈なボディブローを見舞っていく谷岡

「DEEP☆KICK 37」
2018年9月23日(日)大阪・テクスピア大阪

▼メインイベント DEEP☆KICK-60kg 3分3R
〇谷岡祐樹 (パラエストラ加古川/同級王者)
TKO 2R 1分55秒
●キム・ジュヨン (X-PERT GYM/韓国)

 メインイベントにはDEEP☆KICK-60kg級王者の谷岡が登場し、ノンタイトル戦でジュヨンを迎え撃った。

 谷岡は今年4月に行われたトーナメント決勝で佐藤亮をパンチの連打で追い込んでチャンピオンとなった関西の激闘男。今回は戴冠後第一戦となったが、試合前には「しっかりと倒して(来年早々にも組まれる予定の)初防衛戦に臨みたい」と抱負を語っていた。

 一方のジュヨンは韓国のメジャー大会『Angel’s Fighting』のフェザー級32人トーナメントで準優勝するなど、母国では目立った活躍を見せている期待のルーキーだ。そんなジュヨンに対して、谷岡は1Rから執拗にローキックとボディフックで削っていく。ジュヨンも時折左を返すが、劣勢は否めない。

 2Rになると谷岡はローやボディフックに加えヒザ蹴りも繰り出す。1分過ぎ、こらえきれなくなったジュヨンはついに前のめりに先制のダウンを許してしまう。こうなると、完全に谷岡のペース。なんとか立ち上がってきたジュヨンにとどめの左を打ち込んでキャンバスに深々と沈めた。

 試合後、谷岡は「今日は自分の階級の試合が多くて気になっていました。(王者としては)初めてのメインで緊張したけど、次はタイトルマッチになると思う。(まだ挑戦者が誰かはわからないけど)熱い殴り合いをしましょう」とマイクアピールした。

 するとこの日、谷岡と王座を争った-60kg級1位の佐藤亮(NJKF健心塾)をKOで下した同級2位の中村寛(BKジム)がリングサイドに現れ、挑戦を直談判した。

「お互いフルパワーでできるとしたら、絶対いいタイトルマッチになる。ただ、確実に僕がベルトをもらいます」

 このやりとりを聞いていた主催者側はすぐ来年の1月大会か4月大会で両者によるタイトルマッチを行うことを決定し、即座にアナウンスした。


パンチに成長を見せた百花(左)が初防衛に成功

▼セミファイナル2 ミネルヴァ・アトム級タイトルマッチ 3分3R
○百花 (魁塾/王者)
判定3-0 ※30-27、30-27、30-28
●佐藤レイナ (teamAKATSUKI /挑戦者・同級1位)
※百花が初防衛に成功。

 タイトルマッチは、先日関西では団体やプロモーションの枠にとらわれずに積極的に組んでいくことがアナウンスされたミネルヴァ(女子キックボクシング)のアトム級王座防衛戦と空位のライトフライ級王座決定戦が行われた。

 大きな成長の跡を見せてくれたのは、佐藤レイナを挑戦者に迎えアトム級王座の防衛戦に臨んだ百花だった。両者は昨年7月2日のNJKF WESTで組まれたミネルヴァ アトム級挑戦者決定戦で初めて拳を交わし、百花が判定で勝利を収めている。それから1年2カ月、佐藤にとっては待望のリベンジマッチだったが、成長の度合いは百花の方が上だった。

 中でもボクシングの技術は格段に進歩が見られた。相手が前に出てきたり、下がったところにタイミングよく打つ。あるいは自ら動いてチャンスと見るや適正打を放つ。3名の従兄弟がアマチュアボクシング界で活躍しているのに刺激を受けてか、最近はボクシングジムへも出稽古に行っているというからその成果がさっそく出た格好だ。

 1Rはワンツーで佐藤をグラつかせ、2Rには右の連打やボディフックでジャッジに好印象を与えた。3Rもそのまま百花のペースで試合は進み、危なげなくV1に成功した。

試合後、百花は「私は気持ちが弱いけど、支えてくれる人がいるからこそ頑張ることができました」とマイクアピール。さっそくビッグマッチのオファーも舞い込んできているというから今後の展開に注目したい。

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●編集部オススメ

・日韓対抗戦は日本の3勝、百花が大トリの重責を果たす

・谷岡祐樹が王座決定戦で涙の戴冠

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