【DEEP☆KICK】谷岡祐樹が王座決定戦で涙の戴冠
DEEP☆KICK実行委員会
「DEEP☆KICK 35」
2018年4月1日(日) 大阪・東成区民センター大ホール
▼メインイベント2 第5代DEEP☆KICK60kg級王座決定戦 3分3R延長1R
○谷岡祐樹(パラエストラ加古川/同級1位)
判定3-0 ※30-28、30-28、30-29
●佐藤 亮(NJKF/健心塾/同級2位)
※谷岡が第5代DEEP☆KICK60kg級王座に就く。
山口侑馬が返上したDEEP☆KICK 60kg級のベルトを賭け、昨年12月に行われた60kg級王者決定トーナメント1回戦で、西元也史に勝った佐藤と、足利也真登に勝った谷岡によるDEEP☆KICK 60kg級王座決定戦。
1R、お互いにローキックで距離を測る。谷岡がパンチで前に出ると、佐藤はバックステップで懐に入れさせない。佐藤は距離を保ち前蹴りとミドルキックで流れを掴みに行く。パンチで前に出たい谷岡だが、佐藤の前蹴り、バックブロー、ミドルと、巧みな攻撃に攻めあぐむ。佐藤がペースを掴んだように見えたが、1R終盤に谷岡のパンチが当たりだす。谷岡は、ここぞとばかりにパンチのコンビネーションを繰り出し、重たい右フックが2度3度と佐藤の顔面をとらえた。
2R、佐藤は得意の足技で立て直そうとするも、距離を掴んだ谷岡のパンチの攻撃は止まない。佐藤は谷岡のパンチを嫌い、作戦を変えて踏み込んでのヒザ蹴りで応戦。この展開から佐藤のホールディングが目立つようになり、レフェリーからプッシュのコールが飛ぶ。
3R、完全にペースを掴んだ谷岡は、追い討ちをかけるようにパンチで攻める。絶対にこのラウンドを落とせない佐藤は、パンチでの打ち合いに切り替える。佐藤が頭を下げてクリンチした際に、バッティングで自ら左目尻をカット。ここで佐藤は組み付きの注意を受け、ドクターチェック。傷は浅く、すぐに再開された。残り1分、ここから両者意地のぶつかり合い。蹴りとパンチで一進一退の攻防のなか試合終了のゴング。
2Rと3Rを優勢にすすめた谷岡が、第5代DEEP☆KICK 60kg級王座に就いた。勝ち名乗りを受けた谷岡は感極まり、こらえきれない涙を拭いながら観客のあたたかい祝福を受けた。
リング上でのインタビューでは「6年目にしてやっと形になるものを手に入れることが出来て嬉しい。今度は追われる立場、頑張って防衛していきたい」と、喜びと今後の目標を語った。
▼メインイベント1 NJKFミネルヴァ初代ピン級王座決定戦 3分3R延長1R
○MARI(ナックルズGYM)
判定3-0 ※三者とも30-29
●百花(魁塾/NJKFミネルヴァ・アトム級王者)
DEEP☆KICK史上初となるNJKFミネルヴァのタイトル戦が組まれた。ミネルヴァ・アトム級王者の百花とMARIが、新たに増設されたピン級の王座を懸けて対戦。
1R、試合前から打ち合いに持ち込みたいと言っていた百花は、挨拶代わりのローキックから速いパンチのコンビネーションでけん制。MARIは落ち着いてガードを高く上げ、前蹴り、ロー、ワンツーで応える。百花は上体を大きく揺らし踏み込むタイミングを探る。百花が踏み込んでパンチを打てば、MARIも回転の速いパンチでカウンターを狙う。両者1Rから当たれば倒れるくらいのパンチを繰り出し、張り詰めた緊張感のなか初回を終える。
2R開始のゴングが鳴りやまないうちに、両者パンチでの激しい打ち合い。百花の回転の速いトリッキーな攻撃に対し、MARIはセコンドからの指示でフリッカージャブをヒットさせるなど、ボクシングテクニックをみせる。MARIの伸びるストレートに対し、百花はパンチの距離が合わずクリンチの展開が目立つ。激しい攻防のなか両者決定打はなく接戦のまま2Rも終了。
3Rも開始から激しい打ち合い。遠い間合いからMARIのストレートが百花の顔面をとらえる。MARIのパンチが当たりだすと、百花は組み付いてヒザ蹴り。レフェリーの3カウントでブレイクされ、再びMARIの距離になる展開が続く。残り1分、百花は起死回生のバックブローを放つも、距離をつぶされコーナーに押し込まれる。それでも百花は右ハイキックで押し返し、攻撃を止めない。さらに両者激しい打ち合い、会場の大声援のなか試合終了のゴング。
判定は三者ともに30-29。最終ラウンドでポイントをとったMARIが、NJKFミネルヴァ初代ピン級王座に就いた。
MARIはリング上でのインタビューで「ずっと前から目標にしてきたミネルヴァのベルトを巻くことができて本当に嬉しいです」と、喜びのコメント。また、「岡山から、たくさんの人が応援に来てくださって、ありがとうございました。皆さんの応援のおかげで勝つことができました」と、会場にむけて笑顔で挨拶した。
NJKFミネルヴァ代表の竹越義晃氏は「接戦でしたが、やはりディフェンス力と、ベルトに対する“絶対獲る”という部分がMARI選手の方が優っていたのではないでしょうか」と、振り返った。
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