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【Krush】島野浩太朗が大岩龍矢を振り切って初防衛

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2018/12/16(日)UP

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試合レポートと同時にアップする速報動画では、KOシーンはスーパースロー再生。

ボディを攻めて大岩(右)を削りに削った島野(左)が初防衛に成功

Krush実行委員会
「Krush.96」
2018年12月16日(日) 東京・後楽園ホール

▼第9試合 メインイベント Krushスーパー・フェザー級(60kg)タイトルマッチ 3分3R延長1R
〇島野浩太朗(菅原道場/王者)
判定3-0 ※三者とも10-9
●大岩龍矢(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/挑戦者)
※島野が初防衛に成功。

 島野は19勝のうち12勝がKOのハードパンチャーで、一時はK-1での戦績も含めて黒星が続いたが、2018年3月のKrushスーパー・フェザー級王座次期挑戦者決定戦で山本直樹を初回KO。タイトル挑戦権を手にすると、6月に第6代王者・郷州征宜を判定で破り、第7代王座に就いた。今回が初防衛戦。

 大岩は空手、ラグビー(愛知県代表)を経験してキックボクシングに転向。パワフルなファイトスタイルで2016年8月には当時のKrushフェザー級王者・小澤海斗のタイトルに挑戦。延長戦までもつれ込む接戦の末に判定で敗れ、王座奪取はならなかった。現在4連勝、2連続KO勝ちで約2年ぶりのタイトルマッチに挑む。セコンドには盟友の武尊が就く。

 1R、島野の左ボディブローに大岩が左フックを合わせ、島野がスリップ。大岩は蹴りを使いながらの右フックを狙う。大岩の右フックでの攻勢に場内が沸く。島野は左ボディブロー、左ローを返していく。大岩のフックに島野はボディを合わせていった。

 2R、島野は左ヒザ蹴りを突き刺し、前へ出る大岩に右ローを蹴る。ジャブを多用する島野に対し、大岩は飛び込んでの右フック。手数が減って来た大岩に対し、島野はジャブ、右ロー、左右ボディブローをコツコツと当てていく。しかし、バッティングで島野が左目上から流血してしまう。

 3R、いきなり左右ボディを叩きに行く島野に大岩は右フックをフルスイング。島野はジャブ、ボディ、ヒザ蹴り。大岩は前へ出てブンブンとフックを振り回す。派手さはないが的確に当てていく島野。大岩は右の強打で島野を下がらせるが、島野はヒザ蹴りで応戦。終盤、島野が右フックを連続して打ち込み、さらにボディも攻める。大岩は左右フックで反撃し、最後は打ち合いとなる。

 大歓声の中、本戦終了のゴングが鳴ったが判定は三者とも19-19のドロー。延長戦へ突入する。島野はここでもジャブ、右ロー、ボディブローを的確に当てていく。大岩は右フックのフルスイング。島野の細かく打ち込まれるパンチに大岩は動きが鈍る。明らかに疲れを見せる大岩に島野は手数を出し続け、パンチを当てていく。

 試合終了のゴングが鳴ると、島野は右手を上げて雄叫びをあげる。判定はその通り、3-0で島野が延長戦で振り切っての勝利となった。大岩はその場に崩れ落ちた。

 島野はマイクを持つと「全力で戦って凄くいい時間を過ごすことが出来ました。大岩選手の応援団の皆さん、ありがとうございました。自分は不器用なタイプだし、必死にしがみついて、1日でも長くこのリングに生き残るんだということを菅原道場のチームのみなさんと挑戦しています。そして私事ですが、菅原会長いつもありがとうございます。誕生日おめでとうございます。自分も選手を続けている以上、目標はこの階級のトップと拳を交えることです。次へ向けて成長していきます」との言葉で締めくくった。


パンチ主体のサラビア(右)に蹴りで距離を取り、上手く戦った玖村(左)

▼第8試合 セミファイナル 第6代Krushスーパー・バンタム級(55kg)王座決定トーナメント準決勝 3分3R延長1R
〇玖村将史(K-1ジム五反田チームキングス)
延長R 判定3-0 ※三者とも10-9
●ビクトー・サラビア(アメリカ)
※玖村が決勝戦へ進出。
※本戦の判定は29-28、28-29、29-29

 準決勝第2試合は、10月28日の1回戦で大岩翔大をKOした玖村と、桝本“ゴリ”翔也に延長判定で勝利したサラビアの対戦となった。

 1R、サラビアは序盤から左ボディブローを打っていくが、玖村はすぐにジャブ、前蹴り、右ミドルで距離を取り始める。飛びヒザ蹴りも繰り出すなど、玖村が距離を支配した。

 2Rも左ボディブローと右を当てに来るサラビアに対して玖村はジャブ、前蹴り、左右ミドルで距離を取る。しかし2R終了直前、サラビアの右ストレートがヒットして玖村が吹っ飛び、サラビアが一気にラッシュした。

 3R、サラビアはジャブと左右フックを振り回して前へ出る。またも右ストレートで玖村は吹っ飛ぶ。玖村も右ストレートとパンチに合わせたヒザ蹴りで反撃。サラビアの左右ボディブローに玖村はロープに詰まったが、玖村も左ボディブローからの右ストレートを打ち込むと右ストレート、左フックで逆に前へ出る。玖村の右がヒットし、サラビアの動きが止まった。

 本戦の判定は三者三様でドロー。延長戦へ突入する。玖村は前蹴りを多用してサラビアを入らせない。徹底した前蹴りとジャブ、右ストレートで距離を取る玖村。サラビアのパンチはかわし、試合を終えた玖村が判定勝ち。決勝進出を決めた。

 先に決勝進出を決めた軍司もリングに上がり、「この前の試合と同じような結果になって申し訳ないんですが、玖村選手はパンチの選手なのでしっかり練習して最高の試合をしたいと思います」とコメント。

 玖村は「しょっぱい試合をしてしまってすいませんでした。大きいことを言ったからにはKOで倒すことが筋だと思っていたので。次はしっかり練習してきてKOで勝ってチャンピオンになります」と、KOで王座に就くと宣言した。

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