【海外ムエタイ】”和製ムエタイ”大田原友亮、再起戦で階級上の相手にKO負け
『MUAY THAI FIGHTER』
6月29日(土)タイ・パタヤ マックスムエタイスタジアム
▼第4試合 58kg契約
○ペットナリン・サティアンムエタイジム(24=タイ)
TKO 2R ※ヒジ打ち
●大田原友亮 (23=B-Family Neo)
大田原は中学生のころからタイ・ルンピニースタジアムを主戦場として戦ってきた筋金入りの和製ムエタイ。UKF世界スーパーバンタム級王座やWMC日本フェザー級王座など数々の王座を獲得している。今年5月の『ムエローク』では三冠王・佐々木雄汰を撃破した。
しかし前戦、6月7日の『Bigbang』では初回49秒のノックアウト負け。試合5日後から大田原はタイ・エクシンディコンジムで、前回の敗因を補うべく朝晩特訓に励んでいた。そんな時、マックスムエタイ出場の話を持ち掛けられる。
マックスムエタイは3分3Rのムエタイルールで行われる人気テレビマッチ。通常の5R制ムエタイよりも激しい試合展開が持ち味だ。普段はバンタム(53.5㎏)から55㎏契約での試合が多い大田原だが、今回は58㎏という契約体重だった。普段より重い体重がどう影響してくるのか。
対戦相手のペットナリンはウボン県の出身、80戦の戦績がある。マックスムエタイの試合は3Rしかない。”はじめから全てをを出し切りたい!”という気持ちが試合初回から大田原の動きに表れていた。
1R、大田原は前蹴りでペットナリンを突き放し、距離を取ってパンチを打つ。そして、さっとペットナリンにクリンチし首相撲の体制に入るのを避けた。大田原としては身体の大きいペットナリンと闘うには、素早くパンチを決め、少しでも距離が詰まったらクリンチするという、このヒットアンドウェイ戦法が有効だった。
そこに大田原の左フックがもろに決まり、ペットナリンは一瞬足にくる。チャンスとばかりに距離を詰める大田原だが、ペットナリンも負けじと攻撃の数を増した。ペットナリンはローキックを軸に体圧で大田原を追い詰めてゆく。
大田原はペットナリンの蹴り足を左腕で掴み、そのまま何度も右ストレートを叩き込む。これにペットナリンも足を掴まれたまま、大田原に殴りかかってくる。この足を止めた両者の打ち合いに場内は沸きかえった。
2R、ペットナリンは距離を詰めてきた。大田原は初回同様にヒットアンドウェイ戦法を試みる。そんな大田原の作戦を読んでいたかのように、ペットナリンは中間距離から打撃のみで追い詰めようとする。
一瞬距離が詰まった瞬間に縦ヒジを大田原の額に当てると、大田原はダウン。一発で効いてしまった様だ。大田原は起き上がってこようとするも、レフリーはカウント8で試合を止めた。
初回は強打のパンチを多数当てて見せ場を作るも、2Rに体圧でおされ、そこからヒジを食らいKO負け。これは試合を組むタイ側ジム陣営と大田原の取り決めの問題だが、本来バンタム級でも闘える体重の大田原が、58㎏契約で闘うという事は危険は承知だったはず。
今後、試合契約体重の調整に噛み合えば、こういった負けは無くすことができるのではないだろうか。
大田原友亮の次戦は、7月21日(日)の『BOM』(横浜大さん橋ホール)を予定している。
(写真、取材 Hiroshi Soda 早田寛)
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