【修斗】リオン武が完封負け、宇野薫を破ったヘルフォートの前に再起ならず
サステイン
『SHOOTO 30th ANNIVERSARY TOUR 第6戦』
2019年7月15日(月・祝)東京・後楽園ホール
▼メインイベント・第11試合 フェザー級5分3R
●リオン武(RISING SUN/同級第5代&第8代世界王者)
判定0-3 ※三者とも27-29
○デュアン・ヴァン・ヘルフォート(オランダ/グレイシーバッハ・ネーデルランド)
※整髪料を塗布していたためヘルフォートに減点1
リオンは修斗史上初の世界王座返り咲きを果たしたレジェンド。2011~2014年の間には5連敗を喫する苦しい時期も過ごしたが、昨年9月には環太平洋王者TOMAを判定で破るなど、未だ第一線の実力を誇る。今回は昨年大みそかにRIZINで朝倉未来に敗北してからの再起戦となる。
対するヘルフォートは柔術黒帯の実力を活かした柔軟な戦いを持ち味としており、18勝のうち13勝が一本、4勝がKOという高いフィニッシュ率を誇る。今年5月の日本デビュー戦では元修斗王者の宇野薫と対戦し、終始主導権を握り続け勝利している。
体格差を活かしプレッシャーをかけ、長距離ではリーチの長いジャブからストレート、接近すれば首相撲からのヒザを狙っていくヘルフォート。リオンが得意とする中間距離に持ち込めず、主導権を握られ続ける。1R終盤にはヒザを顔面に受け、鼻の上部をカット。外から右ストレート、接近すればヒザで翻弄され、リオンは手が出ない。
流れを変えたいリオンは足払いでヘルフォートを転倒させグラウンドに持ち込みたいが、ヘルフォートの長い脚に阻まれ組めず、すぐにスタンディングへ戻されてしまう。最終ラウンドは縦拳ぎみの左ジャブがヘルフォートの顔面を何度もとらえるが、ヘルフォートが握ったペースを取り戻すには至らず。最後まで右ストレートと首相撲に苦しめられ続けたまま終了のブザーを迎えた。
判定は整髪料の塗布による減点を加味しても、ジャッジ全員がヘルフォートの完勝を支持。リオンは昨年大みそかに続く2連敗を喫した。
反対に来日2連勝を飾ったヘルフォートは試合後にマイクを握り「このイベント(修斗)はベストなイベントだ」とご機嫌なコメント。3度目の来日に期待を持たせ、笑顔でケージを後にした。
▼第8試合 48kg契約5分3R
○黒部三奈(マスタージャパン/元DEEPJEWELSアトム級王者)
一本 2R4分48秒 ※スリーパーホールド
●イ・イェジ(韓国/TEAM J)
元DEEP JEWELSアトム級王者・黒部は修斗今回が初参戦。2018年9月には浜崎朱加、同12月には前澤智に連敗を喫したが、その闘志は衰えることを知らず、新たな戦場に修斗のケージを選んだ。
対戦相手のイェジは柔道、キックボクシング、韓国の打撃あり柔術ゴンコンユスルをバックボーンに持ち、しなしさとこと1勝1敗、黒部が敗北した前澤智に判定で敗れはしているものの、打撃で圧倒する場面もあった強豪である。黒部としては、近年制定がささやかれている修斗女子王座獲得へ名乗りを上げるためにも、あいさつ代わりの鮮烈な一勝を挙げておきたい相手だ。
1R、しっかり腰を落としてじりじり前に出ていく黒部。イェジは右のローキックを当てると右の前蹴り、左右のフックとたたみかけるが、黒部は慌てることなくパンチを返していく。黒部はイェジの右脚を抱えるとテイクダウンしに成功、イェジも下からパンチを見舞うが黒部は落ちついていなす。一度はスタンドに戻るものの、黒部が再びテイクダウンを奪い、背後からイェジの顔面にパンチを数発入れたところで1R終了のゴング。
2R、前進する黒部がイェジの右脚をとりテイクダウンに成功。左手でイェジのボディを抱えてパンチを見舞っていく。サイドポジションから放つ黒部のヒジ、パンチを嫌がり背中を向けたイェジに黒部はスリーパーホールドを仕掛ける。しばらくイェジは耐えていたが、反応がなくなったところでレフェリーが試合を止めた。黒部の修斗初参戦は失神一本の鮮烈デビューとなった。
試合後にマイクを握った黒部は「修斗に女子のベルトができるという噂を聞きましたので、私が狙っていきます」と宣言。噂でしかなかった修斗女子王座設立が徐々に現実味を増してきた。
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