【ボクシング】ネリが9RにKO勝利、力強いボディと左右フックでペース掴む
7月20日(日本時間21日)に米ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナにて『WBCシルバー バンタム級タイトルマッチ』が行われ、前WBC世界バンタム級王者のルイス・ネリ(24=メキシコ/同級1位)が元WBA世界バンタム級スーパー王者のフアン・カルロス・パヤノ(35=ドミニカ共和国/同級4位)を9RKOで下し、WBCシルバータイトルを手にした。
ネリは2017年8月にWBC世界バンタム級王者の山中慎介(帝拳)と対戦、4R TKO勝利し王座奪取も、昨年3月に山中慎介との再戦で初防衛を目指す予定だったが、前日計量でバンタム級リミットより1.3kgオーバーだったためネリの王座ははく奪となり、ネリが勝っても空位とされる処分が下された。
ネリはその後、謹慎期間を経て復帰、連勝しランキング1位に。今回の復帰4戦目でのKO勝利で、WBCのマウリシオ・スライマン会長が試合前から伝えていたバンタム級王者のノルディ・ウバーリ(フランス)vs暫定王者の井上拓真(大橋)の勝者とランキング1位のネリとの指名試合が現実となりそうだ。
また、ネリは現WBA・IBF世界バンタム級王者の井上尚弥(大橋)との一戦を希望しているとも伝えられる。パヤノは昨年10月にWBSS1回戦で井上尚弥に70秒でKO負けを喫しており、尚弥と対戦するには是非とも圧倒して勝ちたい試合だっただろう。
試合は1R、両者サウスポースタイルで距離を取る。パヤノは連打で仕掛けるもネリはバックステップかわす。ネリの反撃にはパヤノは当てさせない巧さを見せる。2R後半にネリの右フックから続けて右ストレートがヒットしパヤノはバランスを崩すと3Rからネリは圧力をかけ前に出始め、4Rには入ってくるパヤノに足を止めボデイから力強い左右フックを返す展開。5R、6Rもパヤノの入りの連打に合わせ、ネリはフックをヒットさせるもダメージを与えられず。しかし、7R、ネリのジャブ、左右のフック、左のロングアッパーが続けてパヤノの顎を捉えネリが優勢にとなりパヤノを捕まえ始める。パヤノの細かいパンチを被弾するシーンもあったがうまく力を逃すネリ。そして9R ネリが距離を詰め左ボディブローを放つとレバーに突き刺さりパヤノはダウン。そして苦しそうに仰向けになり立つことができずネリのKO勝利となった。
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