【ボクシング】40歳パッキャオが無敗のスーパー王者からダウン奪い判定勝ち、次戦は「来年でしょうか」
7月20日(日本時間21日)に米ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナにて『WBA世界ウエルター級タイトルマッチ』が行われ、正規王者である6階級制覇王者のマニー・パッキャオ(40=フィリピン)がスーパー王者であるキース・サーマン(30=米国)を判定2-1(115-112、115-112、113-114)で下し、2度目の防衛に成功、王座も統一した。
サーマンは初回でのKOが多いことからOne Timeという愛称があり、戦績は30戦29勝(22KO)無敗1無効試合。そのサーマンにパッキャオは初回、飛び込んでの左のボディストレートからの右フックでサーマンからダウンを奪う。2R、3Rと足を使いながらパンチを入れていくパッキャオは好調振りを発揮。サーマンはボディを攻め、動くパッキャオのスタミナを削ろうとするが、パッキャオはボディの連打に合わせ、空いた顔面にパンチをヒットさせる。
5Rからサーマンが積極的に攻めパッキャオは被弾するも、パッキャオのパンチでサーマンは鼻血を出す。しかし7Rからパッキャオの動きと距離感を掴み始めたかサーマンのカウンターがヒットし始める。
しかし8R目にはパッキャオは戦い方を変えたのか、カウンターを当てさせず、パッキャオがパンチを当てていく展開に変わるなど一進一退の攻防。
10Rにはパッキャオの左ボディブローが効き、その後も何発かボディ攻撃。サーマンは落ちそうになるのを必死に耐えるラウンドに。
11R、回復したサーマンはパッキャオに右ストレートを当て、パッキャオがダメージで一時後退させる場面もあったが、すぐに回復。12R、パッキャオの強烈な左で腰にくるサーマン。サーマンも耐え反撃するもダメージを与えるに至らず。5R以降、徐々に盛り返したサーマンだったが、パッキャオが判定で勝利した。
WOWOW生放送で解説を務めた浜田剛史氏は「ジャッジ2人が3ポイント差と言うことは1Rのダウンと10Rのボディブロー、ここが響いた」と接戦の中で明確なポイントを取ったラウンドが2つあったことが勝利に繋がったと語った。
試合後の勝利者インタビューでは、パッキャオが試合前から40歳でも実力を証明したいと言っており、今回実現できたことについての質問には「楽しめました。そして対戦相手もいいファイターでした。強い人でした」と相手を褒め、今年もう一戦やるのかという質問には「「次は来年でしょうか。忙しくなるのでフィリピンの仕事をしなくてはいけません」とコメント。しばらくはフィリピン上院議員としての仕事に専念し、来年再びリングに上がるようだ。今年12月で41歳になるパッキャオだが、まだ防衛は続けていくようだ。
この一戦は7月22日(月)夜9時~、WOWOWライブで放送される。
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