【K-1 KRUSH】佐々木洵樹が強烈な拳でダウン奪って初戴冠、朝久泰央は三日月蹴りで悶絶KO勝利
K-1実行委員会
『K-1 KRUSH FIGHT.105』
2019年11月8日(金) 東京・後楽園ホール
▼メインイベント第9試合 K-1 KRUSH FIGHTバンタム級タイトルマッチ 3分3R・延長1R
●晃貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
判定0-3 ※28-30、28-30、28-29
○佐々木洵樹(POWER OF DREAM)
※佐々木が新王者に
晃貴は現K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者・武尊と同じ鳥取県出身で、後輩にあたる。武尊を追いかけて上京し、今年1月にはタイトルマッチに勝利してK-1 KRUSH FIGHTバンタム級王座を獲得。4月には初防衛を果たし、6月に念願のK-1のリングに立ったが、スーパー・バンタム級世界最強決定トーナメントでは1回戦で敗退した。
対する佐々木は、K-1王者の武居をはじめ、多くの強豪ファイターを輩出しているPOWER OF DREAM所属で、プロボクシング仕込みのボクシングスキルの高さを生かしたパンチが持ち味。今回はKRUSH3戦目にして、タイトルマッチに挑む。
1R、サウスポーに構えた佐々木が開始直後に左ストレートをヒットさせる。対する晃貴はガードを上げて左のインローを走らせていく。中盤に佐々木は左ミドルや左ローと左の蹴り中心の攻めで、晃貴は左インローや右ミドルを散らしていった。終盤に詰め寄って右ストレートを振るう晃貴を、腕で押していく佐々木。
2R、佐々木は軽快なステップで左に回り、右ボディを放つ。晃貴が前進して前蹴りを放つが、そこに佐々木が左ストレートをクリーンヒットさせて晃貴がバランスを崩したように倒れてダウン。効いていないと首をかしげる晃貴に、佐々木が晃貴をコーナーに押し込んでパンチを連打。晃貴は耐えて鋭い右ローを返していく。パンチで襲いかかる晃貴に佐々木はうまく距離をとって入らせない。
3R、ダウンを奪われて後がない晃貴は前進して右ミドルや右ローを蹴り込んでいく。対する佐々木は上手くサークリングして左ミドルからの右フック。
終盤になるにつれて晃貴が徐々に圧力を強め、強烈な右ローがバチンと入ったが、佐々木はガードを上げ下げしながら距離をうまく取って回るため、晃貴は攻撃をまとめることができない。佐々木は終了までフットワーク良く動き続けて、晃貴に的を絞らせず判定勝利。佐々木が念願のベルトを獲得した。
勝利した佐々木は「格闘技を始めて17年、プロとしても10何年、ベルトっていうのが獲ったことなかったので、色んなものがこみ上げて泣いちゃいました。ボクシング時代から応援してくれた皆様、今応援してくれてる皆様、仲間、家族、息子が生まれて小さくて、ボクシングを辞めてどうなっていくか分からなかったので形になって、古川会長には明日から反省会があると思いますけど、今は本当に喜びたいと思います」と喜びを語った。
試合後佐々木は、晃貴については「プレッシャーは強かったですね」とパンチが当たっても前進を止めない晃貴について強豪であったと振り返った。ベルトを巻いたことに喜びをコメントしつつも「蹴らせないで、武居君や江川君のように(パンチを)貰わないようにしないと駄目ですね」と振り返った。今後の目標についてはK-1参戦もしくはKRUSHの防衛戦だと意気込んだ。
▼セミファイナル第8試合 K-1 KRUSH FIGHTスーパー・フェザー級 3分3R・延長1R
○朝久泰央(朝久道場)
KO 2R 2分21秒 ※左三日月蹴り
●西元也史(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
朝久は、K-1や武林風で活躍する朝久裕貴の実弟。空手をベースとし、手数の止まらない多彩な攻撃を得意とする。今年2月にレオナ・ペタスとのリベンジマッチに惜しくも敗れ”実質のKRUSH王座決定戦”と呼ばれる一戦に勝利することは出来なかった。その後再起し現在は2連勝中。前戦は8月で、K-1グループ無敗の横山朋哉と戦い、得意の手数と圧力で押し切り判定勝利した。
対する西元は関西出身の新鋭で、DEEP☆KICKの上位ランカーとして活躍してきた。今年9月のKrushで念願のK-1グループに初参戦すると、元プロボクサーの友尊にハイキックで1RKO勝利しデビューを飾った。9勝のうち全てがKO勝利と、朝久とは対照的だ。
1R、鋭い左ローとミドルで先制した朝久は、軽いステップから左ミドルを散らしていきワンツーをヒット。対する西元は距離をとっての飛び込みの右ストレートを狙っていく。その西元に対して、朝久は顔面前蹴りも見せて、左フックを何度もヒットさせる。独特なステップからパンチを上手くヒットさせた朝久が試合をコントロールする。
2R、序盤から朝久の手数が止まらず、独特なステップからの左フックをクリーンヒット。前進しての前蹴りを何度もヒットさせて西元を寄せ付けず、徐々にダメージを蓄積させていく。
西元はガードを固めてワンツーを狙っていくが捉えることはできず、朝久の右ローからの左フックさらには左ミドルを受け続けてしまう。終盤に西元の前進からの右の蹴りの直後に朝久が、強烈な左の三日月蹴りをグサリと突き刺して西元がダウン。そのまま動くことは出来ずに朝久の悶絶KO勝利となった。
勝利した朝久は「来月タイトルマッチあると思うけど、次俺しかいないでしょ。K-1以外に他団体も盛り上がっていますが、俺は他団体も含めて最強を証明します。この後メインでもっと熱い試合をしてくれると思うので楽しんで帰ってください」とコメントした。
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