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【ボクシング】38歳・佐藤幸治の五輪の夢ついえる、無念のレフェリーストップ

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2019/11/23(土)UP

佐藤(左)の「見えない」左ジャブをかいくぐる森脇(右)。この後カウンターを打ち込んだ

 2000年シドニー五輪、2004年アテネ五輪の予選で敗退した無念から、2020年東京五輪を意識して電撃復帰したプロボクシング元日本&東洋太平洋ミドル級王者の佐藤幸治(日本大学OB)は、優勝すれば五輪予選や開催国枠の候補に抜擢される『第89回全日本ボクシング選手権大会』に鹿児島の阿久根市総合体育館で臨んだが、2回戦で昨年度の優勝者は、森脇唯人(自衛隊体育学校)」に、第3ラウンドRSC(レフェリー・ストップ・コンテスト)負けで敗退。五輪の夢は再び消滅した。

 再起した佐藤には、これまで内山高志氏や山中慎介氏、長谷川穂積氏、粟生隆寛氏らの世界王者を含めたプロボクシング時代の友人も多く応援に駆けつけていた。プロ引退から何年も経た上での復帰には、ブランクの影響も顕著で既に38歳。対する森脇は昨年から多くの国際大会で活躍している充実度の高い23歳で、スピーディーなコンビネーションに佐藤は初回から劣勢を余儀なくされた。そして最終ラウンド、カウンター気味の左フックでキャンバスに沈み、レフェリーはカウントを取らずに試合をストップさせた。プロとアマで通算15のタイトルを獲得してきた佐藤はこれが同選手権におけるキャリア初黒星。

フィニッシュの左フックで右目周辺が腫れあがった佐藤

 試合後の囲み会見で、佐藤は応援してくれた人をオリンピックに連れて行きたかったと号泣。「無念を晴らそうと思ってまたオリンピックを目指したのにまた大きな無念も残してしまった」とも語ったが「それも挑戦できたからこその話」とこれまでサポートしてくれた人に感謝の言葉を述べた。

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