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【ムエタイオープン】UMAが喜入衆に1RTKO勝利で王座奪取、翔・センチャイジム最後の一戦は激闘の末ドロー

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2019/12/01(日)UP

引退試合に臨んだ翔・センチャイジムは最後の相手・大谷と激闘を演じた

▼第7試合 翔・センチャイジム 引退試合 ライト級3分3R
△翔・センチャイジム(センチャイムエタイジム)
判定0-0 ※29-29、30-30、29-29
△大谷翔司(スクランブル渋谷)

※この試合の動画(ノーカット)はこちら

大谷は攻撃の的確さでは勝り、蹴りからパンチのコンビネーションをよく当てる

 翔・センチャイジムはこれまでに5本のベルトを獲得している日本ムエタイ界の第一人者。ヒジと首相撲からのヒザを得意としており、長らくトップ戦線に君臨してきた。国内・国外問わない猛者との戦いを数多く繰り広げてきたが、モチベーションの低下を理由にこの大会を最後に引退を表明。2006年2月から始まった13年半に及ぶ長い現役生活にピリオドを打つ。その翔の最後の対戦相手となるのはREBELSを主戦場とし、陸上自衛隊で鍛え上げた剛健な肉体を武器に戦いを続ける大谷翔司。

翔は最終ラウンドも手を休めることなく攻撃を続け、大谷と最後まで打ち合い続けた

 立ち上がりからローからパンチのコンビネーションを見せる大谷へ、サウスポーの翔は強い左ロー。左ミドル、右前蹴りで距離を取る翔へ、大谷はプレッシャーをかけながら手数を出していく。2Rに入ると翔がプレッシャーをかけ始め、前蹴りで前進しながら至近距離では横薙ぎの左ヒジ。大谷は右ローで翔の前足を潰しにかかる。中間距離では大谷のジャブが翔をとらえるが、翔はプレッシャーをかけ続け至近距離ではヒジ・ヒザでやや優位に。終盤には翔が左ストレートをヒットさせると大谷が後ろ回し蹴りを見せ、両者譲らない。

 最終ラウンドも一進一退、両者ともパンチ・蹴りを強振していく。パンチの的確さではやや大谷が優るが、翔は前蹴りでプレッシャーを弱めず強烈な左ロー、至近距離ではヒジ。組み合えば両者ヒザをボディに突き上げ合い、離れ際にはヒジを打ち合う。終盤には翔の鼻から鮮血が流れるが、両者退かずに最後まで打ち合うまま試合終了。翔の最後の一戦は、ジャッジ3者とも優劣をつけられない激戦となりキャリア4度目のドローで幕を閉じた。

66戦を戦い抜いた翔・センチャイジムは最後の10カウントを聞き、長い闘いの日々を終えた

 最後のマイクを握った翔は最後の対戦相手となった大谷、恩師であるセンチャイ会長、支援者、家族・親族、友人たちへ感謝の気持ちを伝えた。
 翔は勝ち負けを繰り返すキャリアの中、競技から離れようと思ったことがあったが、センチャイ会長に出会ったおかげで5本のベルトを獲得する夢をかなえられたことを振り返り、「本当にあきらめなければ夢はかなうんだな」と大きな目標を達成できた充実感を見せた。
 そして「これから先の第2の人生の方が長いけど、妻と二人で二人三脚で頑張っていきたいと思います。本当にたくさんの応援ありがとうございました」と新たな人生に向けたスタートを切ることを宣言し、最後の挨拶を締めくくった。

 最終戦績は66戦35勝(17KO)27敗4分。日本ムエタイ界の第一人者として数々の強豪と激戦を繰り広げた翔は、この日に最後の10カウントを聞き、13年半に及ぶ長い現役生活に終わりを告げた。

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実方がスイッチを織り交ぜながら放つパンチで齊藤を撃破し見事防衛

▼第10試合 LPNJスーパーウエルター級王者決定戦 3分5R
○実方拓海(TSKJapan)
TKO 1R2分15秒 ※スリーノックダウン
●齊藤敬真(インスパイヤードモーション)
※実方がLPNJ王座獲得

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 実方はパンチの打ち合いを好むファイターで、WMC日本スーパーライト級、LPNJスーパーライト級、J-NETWORKスーパーライト級の3本のベルトを手にした実力者。今年4月にWBCムエタイ日本スーパーライト級王座に挑み北野克樹に敗北するも、6月には早くもRISEのリングで再起成功。再び4本目のベルト獲得に挑む。

最後は左ストレートで3度目のダウンを奪い実方が圧勝

 齊藤はRISE、J-NETWORK、MuayThaiOpenとヒジ有り・無し問わず様々な団体のリングに上がるファイター。今年9月に行われた日本三冠王・平野将志の引退エキシビジョンの相手を務め、大先輩の意志を受け継いだばかりだ。

 ゆったりとした構えから早い右ジャブを飛ばす実方。齊藤は右ローを軸に実方に迫るが、強い左ロー、左前蹴りでけん制した実方は右ジャブからのワンツーを直撃させ齊藤から最初のダウンを奪う。立ち上がった齊藤はパンチからの左ローでプレッシャーをかけるが、オーソドックスにスイッチした実方が飛び込んで左フックを打ち込むと2度目のダウン。最後は抵抗を見せる齊藤を再びサウスポーに戻した実方の左ストレート一撃で3度目のダウン。実方が三冠王者の貫禄を見せ1RTKO勝利でタイトル奪取に成功した。

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