【ボクシング】キル・ビーが初のプロボクシング戦、ダウン奪いデビュー戦を勝利で飾る
11月30日(土)、台湾のサンワールド・ダイナスティホテル2階の大広間において、今年30周年を迎えた人気ボクシング漫画『はじめの一歩』とコラボしたプロボクシング興行『2019台湾 職業拳王争覇戦 vol.3』が開催され、同マンガの作者・森川ジョージ氏の主催するJBスポーツジム所属の田村亮一、花森成吾、渡部浩人がそろってTKO勝ちを収めた。
また、今回行われた唯一の女子戦では今年4月にアマチュアの国家代表としてアジア選手権(バンコク大会)に出場したチン・チアンフエイ(台湾)が出場。
相手は「キル・ビー」のリングネームでキックボクサーとしての来日経験が豊富なチュアン・カイティン(台湾)。ビーはKrush、KNOCK OUTなどに参戦し、2018年7月にはONEデビュー戦で女子アトム級キックボクシングの初代世界王者に輝いている(その年の10月にスタンプ・フェアテックスに敗れて王座陥落)。
ビーはボクシングでも学生を対象とした台湾選手権で優勝し、2013年の世界女子選手権にライトフライ級で出場した経歴を持つ。約20戦のボクシング経験があるものの、対するチンはすでにプロボクシングでも1試合を経験しており、今回の試合には分が悪いという見方も多かった。
しかし試合が始まると、フィジカルの強さと勝負度胸で、第2ラウンドにはチンから右ストレートでダウンを奪い、文句なしの判定勝ち。試合後にビーは「プロボクシング戦のチャンスがあったからトレーナーの指示で参加したけど、キックをやめたわけではない。今後も競技を問わず、試合のチャンスを逃さないようにしていきたい」と話した。
セミファイナルでは、警視庁に勤務するポリスボクサーであり、アマチュア戦績も、ちょうど“110勝”を残した杉田ダイスケ(ワタナベ)がWBAアジア・スーパーバンタム級王座の初防衛戦に臨み、挑戦者エディソン・ベルウェラ(フィリピン)に最大6ポイント差の判定勝ち(3-0)を収めた。
周辺の香港では、民間人と警察の激しい衝突が続いており、「台湾では、自分のキャラクターが受け入れられるのか少し不安だった」という杉田だが、前日計量で敬礼のポーズを取ってみせると記者たちに好評で、試合後も多くの観客にこのポーズをリクエストされていた。(善理俊哉)
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